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韓国研究チーム、1カ月以内に生分解するマスクを開発

韓国研究チーム、1カ月以内に生分解するマスクを開発

Posted March. 23, 2021 08:13,   

Updated March. 23, 2021 08:13

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韓国の研究チームが、1カ月以内に生分解し、繰り返し使用できるマスクを開発した。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の長期化で新たな汚染源となった「マスクゴミ」問題を解決できるものと期待される。

韓国化学研究院・精密バイオ化学研究本部バイオ化学素材研究団のファン・ソンヨン団長とオ・ドンヨプ、パク・ジェヨン先任研究員チームは、KF94の性能を満たしながらも湿気に強く、再使用が可能な生分解マスクを開発したと、22日発表した。

マスクのフィルターや表地、ヘアバンドなど、マスクを構成する素材の大半は分解とリサイクルが難しく、環境汚染問題を引き起こす。

研究チームは、ポリプロピレンと同じ強度を持つ生分解プラスチックであるポリブチレン・サクシネート(PBS)ナノ繊維を重ねて、ウイルスが通りにくい網状の不織布を作った。この不織布に、蟹の甲羅から抽出したキトサンをナノ粒子にしてコーティングした。キトサンナノ粒子は陽電荷を帯びて、主に陰電荷を帯びるウイルスや粒子状物質を付着させる。纎維は、ナノ纎維とマイクロ纎維を混ぜて、ウイルスや粒子状物質が通過しにくくなっても呼吸しやすいようにした。湿気に弱い静電気方式とは違って、45回以上再使用しても遮断率を維持し、堆肥化の条件で28日以内に生分解して消えた。

こうして開発したフィルターは、PM2.5基準の2.5μm(マイクロメーター・1μmは100万分の1m)の大きさの粒子の98.3%を遮断することが分かった。研究チームは、「韓国基準のKF94に近い水準だ」と明らかにした。研究結果は17日、国際学術誌「アドバンストサイエンス」に表紙論文として発表された。


チョ・スンハン記者 shinjsh@donga.com