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春雨に濡れる

Posted March. 19, 2021 08:23,   

Updated March. 19, 2021 08:23

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よい雨は降るべき時を心得て、天地に生命を与える。

風に乗って夜中に忍び込み、しとしとと音もなく万物を潤す。

野らの小道は雲で真っくらがり、川に浮かぶ船の灯りだけが独り明るい。

夜が明ければ紅の湿っているところを見やるならば、それは錦官城に花が咲き乱れていることだろう。

春夜喜雨 好雨知時節 當春乃発生 随風潜入夜 潤物細無聲 野径雲倶黒 江船火独明 暁看紅湿処 花重錦官城

「嬉しい春雨の夜(春飴喜雨)」杜甫(712~770)