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新型コロナワクチン、121ヵ国で3億3400万回接種

新型コロナワクチン、121ヵ国で3億3400万回接種

Posted March. 13, 2021 08:19,   

Updated March. 13, 2021 08:19

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昨年12月8日(現地時間)に英国で世界初の新型コロナウイルスのワクチン接種が始まって約100日の時間が流れた。イスラエルのように国民10人に6人がワクチンを接種した国がある一方、まだ接種を始められていない国も多い。

12日、ブルームバーグや国際統計サイト「アワー・ワールド・イン・データ」などによると、11日までに世界121ヵ国以上で3億3400万回のワクチン接種がなされた。最近では1日平均841万回の接種が行われている。今の速度なら人類の75%以上が2回目の接種まで終わるいわゆる「集団免疫」の形成まで3年6ヵ月以上かかるとみられる。ただし、最近、ワクチン接種の速度が少しずつ速まる傾向だ。

現在、ワクチン接種が最も多い国は、人口が多い米国(9572万回分)と中国(5252万回分)。ただし人口対比のワクチン接種が最も多い国はイスラエルだ。イスラエルは昨年12月19日、ネタニヤフ首相を皮切りに計907万回の接種がなされた。1回でもワクチンを接種した人が全人口の58.6%にのぼる。2回目の接種まで終わった人の割合も46.2%だ。イスラエルに続きアラブ首長国連邦(UAE・35.2%)と英国(33.6%)の1回目の接種の割合が高かった。

 

イスラエルは、製薬会社にワクチンを接種した自国民の性別や年齢、基礎疾患など臨床情報を提供するという条件で「ワクチンの早期確保」に成功した。イスラエルは来月、人口の75%が2回目の接種まで終わるとみられる。この場合、世界初の集団免疫形成に成功した国になるのか注目される。米国は国民75%の接種まで5ヵ月、英国は7ヵ月ほどかかるとみられる。

一方、主要国の中で日本、オーストラリア、ニュージーランドなどは、「ワクチン速度戦」で多少後れを取っている。特に、日本は先月17日から接種を始めたが、ブルームバーグの集計基準で18万1200回の接種にとどまった。韓国が先月26日に接種を開始し、12日までに54万人が接種したことに比べると速度が遅い。

これは、日本のワクチン使用許可システムが原因とみられている。日本は、自国民対象の臨床試験を行ってはじめて外国製ワクチンを使うことができる。現在までに日本で使用許可が下りたワクチンはファイザーのワクチンが唯一。アストラゼネカとモデルナは、まだ日本国内で臨床試験が行われている。外国の臨床結果に基づいて承認手続きを行う韓国とはワクチンの導入方式が異なる。

このような状況で、ファイザーのワクチンの導入が遅れ、日本のワクチン接種の速度は遅くなった。ファイザー側は日本に約束した量のワクチンをいつ供給するのか確定を先送りしている。欧州連合(EU)がワクチンの輸出許可制を導入するなど、世界が「ワクチン障壁」を高めている。

一方、最近ではチリがワクチン接種の速度を大幅に引き上げ、世界の注目を集めている。チリは最近、1週間に1日平均、人口100人当たり1.3回の割合で接種を行っている。これは同期間1.04回接種したイスラエルを上回る。チリのワクチン接種率も23.3%で世界4位になった。これは、チリが先月初めに中国科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製のワクチンを大量に確保したことによるとみられる。


金成圭 sunggyu@donga.com