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米専門家、起動訓練抜きの韓米合同演習に次々と「準備態勢の弱体化」を懸念

米専門家、起動訓練抜きの韓米合同演習に次々と「準備態勢の弱体化」を懸念

Posted March. 10, 2021 08:06,   

Updated March. 10, 2021 08:06

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今年初の韓米合同軍事演習が、規模を縮小してコンピュータシミュレーション方式で8日に始まったことを受け、ワシントンの韓半島専門家たちは現在の方式は長期的に訓練の質と韓米両軍の準備態勢を弱めると指摘した。

ワシントンのシンクタンク「民主主義防衛基金(FDD)」のデビッド・マクスウェル上級研究員は同日、東亜(トンア)日報に送った論評で、「韓米合同軍事演習が中止、延期、縮小されたにもかかわらず、これまで北朝鮮の軍事訓練の中止や縮小といった相応の措置がなかった」と指摘した。野外機動訓練を含む軍事訓練をしなければ、結果的に韓国を危険に陥れる恐れがあるという点で「無責任の極限状態」と批判した。ランド研究所のブルース・ベネット上級研究員は自由アジア放送(RFA)に、「この3年間、韓国に配置された米軍は野外訓練の経験がなく、訓練の質が落ちている」と懸念を示した。米戦略国際問題研究所(CSIS)のビクター・チャ韓国部長も米紙ワシントン・ポストに、「(縮小された演習は)準備態勢に役に立たない」とし、「これまで訓練できなかったため、一部の準備態勢は弱まっただろう」と問題を提起した。

 

一方、今の方式でも訓練することに意味があるという声もある。ランドール・シュライバー元国防次官補(東アジア太平洋担当)はRFAに、「抑止力の強化の面で演習を始めたことは肯定的な発展」とし、「重要なことは、韓米両軍が軍事準備態勢の向上に向けて何が必要かによって、演習の規模を増やしたり減らしたりする柔軟性を持つこと」と指摘した。米国防総省は、今回の韓米合同軍事演習が準備態勢に及ぼす影響に関するメディアの質問に、「演習は同盟の軍事的準備体制を整える主要方法であり、非挑発的で防衛的」という従来どおりの原則的な回答をした。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 lightee@donga.com