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夏鳥のツツドリ、4691キロ移動経路を初めて確認

夏鳥のツツドリ、4691キロ移動経路を初めて確認

Posted March. 09, 2021 08:25,   

Updated March. 09, 2021 08:25

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夏鳥であるツツドリが、韓半島で繁殖した後、越冬地のインドネシアに移動する経路が初めて確認された。

環境部の国立生物資源館は8日、ツツドリが韓半島を出発してフィリピンを経て最終目的地であるインドネシア東部まで平均4691キロを飛んで行く移動経路を公開した。アジアや東欧全域に生息するツツドリの移動経路はこれまで明らかになっていなかった。

研究チームは昨年5月、京畿道加平郡(キョンギド・カピョングン)付近で捕獲したツツドリ6羽に位置追跡用の発信機を付けた。その後、約9ヵ月間、移動経路を確認した。6羽のツツドリのうち4羽が7月初めに韓半島を離れ、移動を始めた。そして、フィリピンを経て10月頃にインドネシア東部マルク諸島のマルクウタラに到着した。移動期間は平均109日で、1日平均43キロ移動したことになる。残りの2羽は中国・浙江省と台湾近海上で信号が途絶えた。

ツツドリはよく「カッコー、カッコー」と鳴くカッコウとは違って、「ポポッ、ポポッ」という鳴き声を出す。うっそうとした森に生息し、肉眼で観察することが容易ではないが、声が大きく、鳴き声は比較的容易に聞くことができる。一般のカッコウのように自ら巣を作らず、他の鳥の巣に卵を産んで育てさせる「托卵」で繁殖する。

渡り鳥の移動経路の追跡は、今後、渡り鳥の生態系を保護する政策を立てることにも役立つ。国立生物資源館の裵淵宰(ペ・ヨンジェ)館長は「国内に生息するツツドリの移動経路と越冬地が初めて確認された。今後も関連の研究を続ける計画だ」と話した。


カン・ウンジ記者 kej09@donga.com