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「若い音楽徒に責任感を持たせれば、演奏の実力向上」

「若い音楽徒に責任感を持たせれば、演奏の実力向上」

Posted March. 01, 2021 08:03,   

Updated March. 01, 2021 08:03

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ソウル瑞草区(ソチョク)の盤浦大路(バンポデロ)の道路沿い、ソウル芸術の殿堂の正面から200メートル離れた羅律(ラユル)アートホールは、客席60席のこぢんまりとした公演会場。大きくないが、あるべきものは揃っている。比較的広いロビー空間やギャラリー、ハープシコード、カフェ、練習室も5つ備えている。放送施設もあり、ユーチューブとネイバーTVチャンネルを運営する。代表のヴァオリニストのチェ・ヨンウ氏(49)が一人で成し遂げた。

「インテリアも一人で構想し、白紙状態で会計や税務、消防法まで身に着けました。オープンした後も、ホールの運営にたくさん悩みました」

国内外の有数のホールで演奏し、音響が良く快適な公演会場を作りたかった。「演奏者と観客が近くで疎通する」演奏会場が夢だった。しかし、肩を負傷し、しばらく演奏を休んだ。「『回復しなければ何をするのか』と考えました。ちょうど娘が留学資金を貯めていたところ、4年間の奨学金を受けることになりました。娘に『借り』をつくって始めました。負傷から回復し、2018年9月に『音を繰り広げる』という意味の羅律アートホールをオープンした。

羅律アートホールは招待券がない。貸館の申し込みがあれば、独自の公演シリーズである「サロンクラシック」に参加するよう誘う。貸館料を受けず、入場券の収益を演奏者と配分する。

「私もそうでしたが、演奏者は多くが技量を磨くことにだけ神経を使い、演奏家として自立する術を知りません。そのような雰囲気を変え、自分の演奏に責任感を持つようにしたかった」

3月からは前年度の東亜ジュニア音楽コンクールの優勝者の無料独奏会を開催している。1日、チェロ部門の優勝者パク・ジヒ氏の独奏会を皮切りに、5月29日にはヴァイオリンのソン・イェジ、7月23日ピアノのパク・デホ、7月24日フルートのユン・ソヨン氏の独奏会が続く。

彼が最近、最も力を入れるのは、毎週火曜日に開かれる弦楽実技評価会。ヴァイオリンの有望株の演奏を専門演奏家5人が評価する。優秀演奏者に選ばれれば、「羅律英才&ヤングアーティスト独奏会」シリーズに参加できる。今年は、昨年の優勝者のキム・デヨン氏の独奏会と準優勝者5人のジョイント・リサイタルの機会が提供される。有望な演奏家が他に神経を使わず、技量を披露する舞台を早期につくってあげることが芸術的成長に大いに役立つと考えるからだ。彼らの演奏も、ユーチューブとネイバーTV「羅律アートホール」チャンネルで公開される。

「若い演奏家が責任感を持ってリサイタルを開けば、1年間勉強したぐらい成長します。入試にだけ没頭する音楽徒を脱し、『音楽家』としの自我に目覚めるきっかけになってほしいです」 02-522-7278


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com