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三国時代の「金銅飾履」、国家宝物の指定を予告

三国時代の「金銅飾履」、国家宝物の指定を予告

Posted February. 17, 2021 07:38,   

Updated February. 17, 2021 07:38

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三国時代の副葬品である5世紀の百済の金銅飾履2点が宝物に指定される。金銅飾履は耳飾、首飾り、腕輪などと共に、古代墓に副葬された代表的な金属工芸品だ。金銅飾履が国家指定文化財に指定予告されたのは初めてだ。

文化財庁は16日、「全羅北道高敞鳳徳里(チョルラブクド・コチャン・ポンドクリ)第1号墳と全羅南道羅州(チョルラナムド・ナジュ)の丁村(チョンチョン)古墳から出土した百済時代の金銅飾履2点を宝物に指定予告する」と発表した。文化財庁によると、百済・高句麗・新羅の古墳から出土した金銅飾履は計30点余りである。このうち、今回宝物に指定予告された2点は、完形近く保存されている珍しい事例だ。

高敞鳳徳里の第1号墳から出土した金銅飾履は、5世紀中頃、支配層の葬儀で故人の足に履かれた儀礼用品だ。大田(テジョン)大学歴史文化学科のイ・ハンサン教授は、「百済の中央で制作され、地方の有力支配層に与えたものと推定される」と語った。全体の形は船に似ており、龍や蓮の花などの模様が華やかに飾られている。底には釘(スパイク)が打ち込まれているなど、百済の金銅飾履の典型的な特性を持っている。

羅州丁村古墳から出土の金銅飾履は、鳳徳里第1号古墳のものより遅い5世紀後半に製作されたものと推定される。とくに足の甲の部分についている龍頭飾りは、現存する金銅飾履のうち唯一の事例と言える。最近、国立羅州文化財研究所は、この靴の主人公を40代女性と推定した。


キム・テオン記者 beborn@donga.com