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米国防総省、「合同軍事演習の準備態勢は最優先順位」、李仁栄長官の発言受けて

米国防総省、「合同軍事演習の準備態勢は最優先順位」、李仁栄長官の発言受けて

Posted February. 04, 2021 09:31,   

Updated February. 04, 2021 09:31

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3月に予定された韓米合同軍事演習を延期か縮小しなければならないという主張が国内の一部で提起されていることを受け、米国防総省が否定的な立場を示した。特に、合同軍事演習の性格について、異例にも「挑発的ではない」という表現まで使って演習実施の必要性を強調した。

 

ジョン・サプル国防部報道官は2日(現地時間)、李仁栄(イ・インヨン)統一部長官がラジオのインタビューで南北関係の改善に向けて合同軍事演習を延期できるという趣旨の発言をしたことに対する東亜(トンア)日報の質問に、「軍事的準備態勢は国防部の最優先順位」と反論した。また、「北朝鮮の持続的な核と弾道ミサイルの開発は、韓半島と米国に脅威になっている」とし、「軍事演習は同盟の準備態勢を保障する主要な方法」と説明した。さらに、「軍事演習は挑発的ではなく、完全に防衛的であり、今夜にも戦うことができるよう同盟の準備態勢を維持する目的で行われる」と述べた。そして、「合同軍事演習の規模と範囲、タイミングの決定は、このような点を念頭に置いて(韓米)両国が決めることになる」と付け加えた。

 

米国防総省が、韓米合同軍事演習をめぐって「挑発的でなく防衛的演習」と強調したのは、軍事演習が南北関係の改善や対話を遮る理由にならないという考えを示したとみられる。6・15共同宣言実践南側委員会など市民団体が先月末、軍事演習を「非常に挑発的で費用のかかる戦争訓練」として中止を求めたことに対する米国側の反論というわけだ。

米国防総省は、新型コロナウイルス感染症など避けられない理由でなければ、軍事演習を延期または縮小しないという立場を再度確認したとみられる。ある関係者は、「在韓米軍は、新型コロナウイルスのワクチンの接種もすでに始めている」とし、「李氏のような人々が演習延期を主張したことは懸念される」と話した。

これに先立ち、ジョン・カービー国防部報道官も先月28日、定例会見で、「韓半島ほど軍事演習が重要なところはない」とし、合同軍事演習の重要性を強調した。カービー氏は、韓米同盟の準備態勢のモットーである「ファイト・トゥナイト」を取り上げ、「これは単なるスローガンではない」とも述べた。

李氏は3日、ソウルの韓国プレスセンターで開かれた外信記者懇談会で、韓米合同軍事演習について、「軍事演習の問題が韓半島に深刻な対立状況に拡大しないよう、私たちも北朝鮮も賢明かつ柔軟に対処することを望む」と明らかにした。2日前にラジオ番組のインタビューで明らかにした韓米合同軍事演習延期の立場には触れなかったが、「柔軟な対処」を強調し、延期の必要性を示唆したものとみられる。外交部長官に指名された鄭義溶(チョン・ウィヨン)氏は同日、国会外交統一委員会に送った人事聴聞会書面質問答弁書で、3月に予定された韓米合同軍事演習について、「両国の国防当局が新型コロナウイルスなど諸般の状況を総合的に考慮して緊密に協議している」と述べた。

米国防総省は、韓国国防部が2日に発刊した「2020国防白書」に、日本を既存の「パートナー」から「隣国」に格下げして表現したことに対しても懸念を示した。サプル氏は、「韓米日3国協力は、北朝鮮の核と大量破壊兵器および弾道ミサイルの脅威に対抗して域内の平和と繁栄、安定を維持するうえで非常に重要だ」とし、「これは、韓国と日本いずれにも共有された観点だと信じる」と述べた。また、「このような観点で、私たちは共有の脅威に対抗するための協力拡大のすべての機会を見出す努力を続ける」と強調した。

米国防副長官に指名されたキャスリーン・ヒックス氏は2日、上院軍事委員会の人事公聴会で、北朝鮮が中国、ロシア、イランと共に米国の宇宙基盤軍事力の活用に一部脅威になる能力を備えていると指摘した。また、「米本土は弾道ミサイル防衛体系を通じて、北朝鮮のような国々の大陸間弾道ミサイルから保護されている」とし、「今後、弾道ミサイルおよび極超音速ミサイルを探知する識別能力を強化し、ミサイル防衛体系をさらに向上させる」と述べた。


ワシントン=イ・ジョンウン特派員 クォン・オヒョク記者 lightee@donga.com