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アジアに目を向けた英国、CPTPP加入推進

アジアに目を向けた英国、CPTPP加入推進

Posted February. 01, 2021 08:27,   

Updated February. 01, 2021 08:27

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欧州連合(EU)を離脱した英国がアジア太平洋に目を向けて、包括的および先進的環太平洋連携協定(CPTPP)に加入する意向を明らかにした。

CPTPPは、日本、オーストラリア、ブルネイ、カナダ、チリ、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、シンガポール、ベトナムのアジア太平洋11ヵ国が参加した貿易協定で、世界国内総生産(GDP)の13%を占める。韓国もCPTPP参加を検討している。

 

ジョンソン英首相は先月30日、「EUを離脱した今、英国民に巨大な経済的利益をもたらす新たな連携を締結する」とし、今月1日、申請作業を始めると明らかにした。CPTPPの参加で英国が再び世界の自由貿易の先駆者になることができると期待感も示した。

CPTPPは、米国のオバマ元政権が2015年に日本と主導して妥結した環太平洋経済連携協定(TPP)を根幹とする。17年に米国第一主義を標榜して発足したトランプ前政権が離脱し、名前がCPTPPに変更された。英国がCPTPPに加入すれば、欧州初の加盟国となる。世界のGDPの比重も16%に高まる。ただし11の加盟国全員が賛成しなければならないため、実際の加入には少なくとも1年以上かかるとみられている。

外交安全保障分野でも英国の「脱欧州」の動きが目立つ。英紙タイムズは昨年12月、インドを訪れたラーブ外相が、「米国、インド、日本、オーストラリア4ヵ国の安全保障対話『クアッド(QUAD)』加入の議論を排除していない」と明らにしたと報じた。英保守派は150年間、香港を植民統治した英国が、中国の香港弾圧を座視せず、反中政策を強化しなければならないと主張している。保守系シンクタンク「ポリシー・エクスチェンジ」は昨年11月、報告書でクアッド参加を求めた。


金民 kimmin@donga.com