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統合が求められる時代、ディズニーの新たなプリンセスは「ラーヤ」

統合が求められる時代、ディズニーの新たなプリンセスは「ラーヤ」

Posted February. 01, 2021 08:28,   

Updated February. 01, 2021 08:28

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「モアナの後、13人目のディズニーのプリンセスは誰か」

ディズニーファンなら誰でも気になる質問だ。白雪姫(1937年)以降約80年間、ファン層が厚いディズニーの12人のプリンセスに続く新しいプリンセスが登場した。今年3月に上映されるアニメ映画『ラーヤと龍の王国』の主人公「ラーヤ」。ラーヤは、ディズニーが出す初の東南アジアのプリンセスだ。映画は、ラーヤが分裂した〈龍の王国〉「クマンドラ」を統合するために最後の龍「シスー」を探す旅を描いた。

監督のドン・ホール氏、プロデューサーのオスナット・シューラー氏、脚本家のアデル・リム氏ら制作スタッフ6人に最近リモートで会った。ホール氏は、アカデミー長編アニメ映画賞受賞作『ビッグ・ヒーロー・シックス』の監督だ。シューラー氏はアカデミー長編アニメ映画賞にノミネートされた『モアナと伝説の海』のプロデューサーを務めた。

これまでのディズニーのプリンセスとラーヤの違いを尋ねると、シューラー氏は「責任感」と答えた。

「ラーヤをプリンセスにするかどうかをめぐって論争があった。ラーヤをプリンセスに決めたのは、ラーヤが分裂した地を統合しなければならないという責任感を持っている人物になることを望んだからだ。クマンドラのリーダーだった父親を失ったラーヤは、自分が父親の代わりに統合を果たさなければならないという考えを持つ。統治者の娘としての責任感を表現するためにラーヤをプリンセスに決めた。」

ラーヤと友人は、寺院に入る前に靴を脱ぐ。神聖な場所に入る時に靴を脱ぐ東南アジアの文化を反映した。食事のシーンでは、配膳の位置まで東南アジアの伝統に従った。

「東南アジア水の神『ナーガ』からインスピレーションを受けて映画を作ることになったので、東南アジアの文化を反映することが重要だった。ラオス、インドネシア、タイ、ベトナムを訪問して調査しました。その後、言語学者、建築家、振付け師、ミュージシャンなど東南アジアの専門家で構成された「東南アジア・ストーリー・トラスト」を設置した。」(シューラー氏)

 

ストーリー・トラストは、ディズニーが作品の背景になる地域出身の歴史・人類学者、言語学者をはじめ建築家、振付け師、ミュージシャン、植物学者などでチームをつくって諮問する組織だ。

制作スタッフがインタビューで最も多く言及した単語は「信頼」。人々の裏切りで分裂したクマンドラを一つに統合するために必要なことは信頼ということに皆が共感した。

「クマンドラは、生存が脅威を受ける地です。ここでキャラクターが互いを信じる術を学ぶことが映画のメッセージです。映画制作中にパンデミックが起こり、現実の世界で生存の脅威と向き合い、それによって人々間の不信が芽生えることを目撃した。映画が、現実を反映していることを毎瞬間、実感した。観客が映画を見て、パンデミック時代に何が必要かを感じる契機になるといい。」(ホール氏)

 

ディズニーは、プリンセスのキャラクターの国籍と人種の多様性を追求してきた。アニメ映画『アラジン』のジャスミンは、ディズニーの初の非白人キャラクターで、ムーランは中国人、モアナはポリネシア人だった。各自の固有の話を取り出すよう職員に求めるディズニーの文化が背景にある。

「ディズニーのすべての話は大変パーソナルです。個人的な話をすることを奨励するムードが会社にあるからだろう。モアナの時もある職員が「ポリネシア文化が興味深い」と言い、「面白そうだ。やってみよう」と意見が一致した。個人的な話は、私たちが生きていく世の中を反映する鏡だと考える。」(シューラー氏)


金哉希 jetti@donga.com