米マイクロソフト(MS)の創業者ビル・ゲイツ氏(66)がツイッターを通じて、新型コロナウイルスワクチンの接種事実を公開した。ゲイツ氏は、新型コロナの撲滅のために4億ドル(約4400億ウォン)以上を寄付しただけでなく、ドナルド・トランプ前米大統領の防疫対策も批判してきた。
ゲイツ氏は22日(現地時間)、ツイッターに「65歳になれば受ける恩恵の一つが新型コロナワクチンの接種資格があることだ」とし、「今週1回目の接種を終えた。気分がいい」と接種している写真を投稿した。黒いマスクをつけて紫色の上着を着たゲイツ氏は、左肩にワクチンを打ってもらいながら微笑んでいる。1955年10月生まれで、西部ワシントン州に居住しているゲイツ氏は、ワシントン州が規定した接種対象の第1順位に属する。ワシントン州の第1順位は医療従事者、療養施設居住者、65歳以上の住民などだ。
ゲイツ氏はまた、「われわれを率いてくれた科学者、臨床試験参加者、規制機関、現場医療陣の皆さんに感謝の意を表する」と付け加えた。ゲイツ氏が接種したワクチンがどの製薬会社の製品なのか、接種場所はどこなのかはまだわかっていない。
ゲイツ氏は、妻メリンダ氏と設立した「ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団」を通じて、世界保健機関(WHO)が主導する「コバックス・ファシリティ」を支援してきた。コバックスは、新型コロナのワクチンを共同で購入し、配分するための国際プロジェクトだ。ゲイツ氏は昨年4月、トランプ前大統領がWHOの中国偏向を理由にWHOに対する資金支援の打切りを決めると、「世界保健の危機が迫った状況で、支援中断は危険だ」と批判した。
シン・アヒョン記者 abro@donga.com