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民主主義の原点へ

Posted January. 18, 2021 08:00,   

Updated January. 18, 2021 08:00

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「人は誰も自身が属する階級の利益を超越できない」(カール・マルクス)

 

「曺国(チョ・グク)長官に対する捜査は政治捜査だった。虚偽の表彰状は江南(カンナム)で数十万ウォンで誰でも買えるのになぜ捜査したのか」、「李龍九(イ・ヨング)法務部次官が昨年4月、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長に(曺国)前法務部長官に対する捜査を抗議して言った言葉だ。子どもの入試のために表彰状を偽造することぐらいはソウル江南地域ではよくあること、ということだ。法務部の公職者がこれを当然視することは実に驚くべきことだ。いつのまにか私たちは完全に「新世界」に入っていたのだ。

マルクスの言葉は、第1次産業革命の暗い死の灰が世の中を覆っていた時、搾取する資本家は改めないため、労働者が階級革命を起こさなければならないということだ。限定された時代を代弁する言葉ではあるが、言葉に込められた堅固な意味がある。

今の韓国は、保守と進歩に分けて社会を見てもよく見えない。既得権勢力とその他を分けて多様な現象を見てみよう。国民は既得権による抑圧の構造の中で平等な機会を奪われている。マルクスの資本家と労働者の階級が、現代の韓国では既得権者と一般国民の構図に変化したと見てもいいだろう。

特に、「進歩貴族」が彼らと子どもに有利にした国家制度の変改を見よ。入試、幹部公務員、専門資格など「社会のはしご」は一つずつ取り除かれた。

国民全体の利益を掲げることが当然の政治風土を作らなければならない。民主主義の原点に戻って考え直してみよう。そして自由と平等の精神が生きている韓国の憲法精神の高揚が必要だ。そうだ。共に生きる国を作るための要諦は、民主主義と憲法の実現だ。