セルトリオンに続いて鍾根堂も、「コロナ治療薬」の効果を立証
Posted January. 15, 2021 07:41,
Updated January. 15, 2021 07:41
セルトリオンに続いて鍾根堂も、「コロナ治療薬」の効果を立証.
January. 15, 2021 07:41.
by 金聖模, 柳根亨 mo@donga.com,noel@donga.com.
韓国製薬会社・鍾根堂(チョングンダン)は、開発中の新型コロナウイルス感染症の治療剤が、臨床2相で重症患者への治療効果があることが分かったと明らかにした。鍾根堂は14日、新型コロナの治療剤として開発しているナパベルタンが、高危険群患者で一般治療を受けた標準治療群に比べて約2.9倍高い治療効果を見せたと発表した。ナパベルタンは当初、血液抗凝固剤と急性膵炎治療剤として使われていた薬で、コロナ治療の可能性が発見され、現在試験中だ。鍾根堂は、ロシアで新型コロナの重症患者100人余りを対象に臨床2相の試験を行った結果、10日間ナパベルタンを投薬した高危険群患者の症状改善率は61.1%で、標準治療群の11.1%に比べて優秀な効果を見せたと発表した。全体臨床期間である28日間、ナパベルタン投与群の症状改善率は94.4%に達した。治療群は61.1%にとどまった。鍾根堂の関係者は、「外部変数を補正して確認した結果、治療効果が標準治療に比べて2.9倍高いことが分かった」と語った。回復期間も早かった。ナパベルタン投与群が症状を消失して回復に到達するのにかかった期間は10日間、標準治療群は14日間だった。標準治療群は疾病悪化で4人が死亡したが、ナパベルタン投与群では死亡者が発生しなかった。鐘根堂は、臨床結果を基に、今月中に食品医薬品安全処にナパベルタンに対する条件付き許可を申請し、これとは別に臨床3相試験にも突入する計画だ。専門家らは、概ね慎重な意見を出している。ソウル大学ボラメ病院感染内科のパン・ジファン教授は、「重症患者の治療に対する可能性を確認したという程度の意味がある」とし、「3相までしてこそ、正確な効果が分かる」と述べた。翰林(ハンリム)大学聖心病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は、「ウイルスを直接捕獲するよりは、ウイルスによって生じた症状を整理する制限的効果があると見ている」と話した。
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韓国製薬会社・鍾根堂(チョングンダン)は、開発中の新型コロナウイルス感染症の治療剤が、臨床2相で重症患者への治療効果があることが分かったと明らかにした。
鍾根堂は14日、新型コロナの治療剤として開発しているナパベルタンが、高危険群患者で一般治療を受けた標準治療群に比べて約2.9倍高い治療効果を見せたと発表した。ナパベルタンは当初、血液抗凝固剤と急性膵炎治療剤として使われていた薬で、コロナ治療の可能性が発見され、現在試験中だ。
鍾根堂は、ロシアで新型コロナの重症患者100人余りを対象に臨床2相の試験を行った結果、10日間ナパベルタンを投薬した高危険群患者の症状改善率は61.1%で、標準治療群の11.1%に比べて優秀な効果を見せたと発表した。全体臨床期間である28日間、ナパベルタン投与群の症状改善率は94.4%に達した。治療群は61.1%にとどまった。鍾根堂の関係者は、「外部変数を補正して確認した結果、治療効果が標準治療に比べて2.9倍高いことが分かった」と語った。
回復期間も早かった。ナパベルタン投与群が症状を消失して回復に到達するのにかかった期間は10日間、標準治療群は14日間だった。標準治療群は疾病悪化で4人が死亡したが、ナパベルタン投与群では死亡者が発生しなかった。
鐘根堂は、臨床結果を基に、今月中に食品医薬品安全処にナパベルタンに対する条件付き許可を申請し、これとは別に臨床3相試験にも突入する計画だ。
専門家らは、概ね慎重な意見を出している。ソウル大学ボラメ病院感染内科のパン・ジファン教授は、「重症患者の治療に対する可能性を確認したという程度の意味がある」とし、「3相までしてこそ、正確な効果が分かる」と述べた。翰林(ハンリム)大学聖心病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は、「ウイルスを直接捕獲するよりは、ウイルスによって生じた症状を整理する制限的効果があると見ている」と話した。
金聖模 mo@donga.com · 柳根亨 noel@donga.com
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