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幸せな人々の共通点

Posted December. 21, 2020 08:05,   

Updated December. 21, 2020 08:05

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「不快な状況にぶつかっても、深刻な状況に追い込むことなく前向きに転換できる能力が成熟した防御機制であり、幸せで健康な生活を送る人々のほとんどがこれを持っている」。(ジョージ・ヴァイラントの「50歳までに生き生きとした老いを準備する」)

防御機制とは、感情的な傷から心の平静心を守るために、無意識に自らを保護する心の働きをいう。これは誰もが持っており、概して性格に関連がある。最もありふれた方法は「投射」だ。自分が経験している状況に対する怒りを、他の対象に転嫁して表現することだ。怒りを表出すれば、一時的な腹いせにはなるが、結局、たまってさらに大きくなり、うつ病やアルコール依存症になる恐れもある。「統制」とは、身の回りの対象を厳しく管理して、そのような状況が発生しないように調整することだ。

しかし、回避できるとしても結局はさらに困難になる。より敏感になり、エネルギーを使いすぎる。ハーバード大学精神健康医学科教授のジョージ・ヴァイラントは、1938年から異なる集団814人を生涯にわたって追跡観察した。ハーバード大学法学部卒業生、知能の優れた女性、大都市出身の高校中退者たちだった。彼らにとって、ストレスは幸せな人生で重要な変数ではなかった。ストレスを誘発する状況を前向きな態度で見過ごす人が結局もっと幸せだった。

アンソニー・ピレッリは1941年、ボストンの暖房も効かないみすぼらしい家で、アルコール依存症や家庭内暴力を振るう両親と暮らしたが、47年後、大事業家になった。彼は生涯「平穏の祈り」をしたおかげで、勇気と忍耐心を持つことができたという。我々も成熟した防御機制を持つのはどうだろうか。「神よ、私に変えられないものは受け入れる平穏さを、変えられるものは変えられる勇気を、そしてこのふたつの違いを知る知恵をください」