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英国のスパイ小説家、ジョン・ル・カレ氏が死去

英国のスパイ小説家、ジョン・ル・カレ氏が死去

Posted December. 15, 2020 09:22,   

Updated December. 15, 2020 09:22


「寒い国から帰ってきたスパイ」などスパイ小説の大家、ジョン・ル・カレ氏が12日(現地時間)、死去した。89歳だった。ブルームバーグ通信などは、ル・カレ氏が英コーンウォール地方の病院で、肺炎のため死去したと伝えた。

 

1931年に英国でデイヴィッド・コーンウェルとして生まれたル・カレ氏は、60年間、英国や東ドイツ、旧ソ連を舞台に冷戦時代とその後の非情なスパイ世界を扱った小説約20作を発表した。ル・カレ氏は、ジャンルと見なされなかったスパイ小説を文学の水準に引き上げたという評価を受けている。

 

「寒い国から帰ってきたスパイ」(1963年) 「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」(74年) 「スマイリーと仲間たち」(79年)などジョージ・スマイリーを主人公にした作品は、古典の隊列に入った。ル・カレ氏の約10の小説が映画化、ドラマ化された。朴賛郁(パク・チャンウク)監督も2018年、ドラマ「リトル・ドラマー・ガール」を英国で演出した。

ル・カレ氏は1960年代初期、英対外報機部(MI6)で諜報員として活動した経験を基に小説を書いた。3作目の「寒い国から帰ってきたスパイ」がベストセラーになり、MI6を去った。ル・カレ氏の小説は、007シリーズの華やかなスパイ人生ではなく、裏切りと反逆といった卑劣で冷徹な面を強調した。80歳を超えても2017年「スパイたちの遺産」を書き、昨年「Agent Running in the Field」を出版した。

 

米小説家、スティーヴン・キング氏はツイッターに、「文学の巨匠と人類愛的精神が奪われた」と哀悼した。「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」でスマイリーを演じた俳優ゲイリー・オールドマン氏は、「ジョージ・スマイリーを演じたことは、私の生涯最高の瞬間だった」と死を悼んだ。


金哉希 jetti@donga.com