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孫興民が今季12点目、ゴールより輝いた気遣いと献身

孫興民が今季12点目、ゴールより輝いた気遣いと献身

Posted December. 05, 2020 09:26,   

Updated December. 05, 2020 09:26

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トッテナム・ホットスパーの「スーパーソニー」孫興民(ソン・フンミン=28)が、献身的なプレーでチームを救った。

トッテナムは4日、オーストリア・リンツ市にあるリンツァ・シュターディオンで行われたLASKリンツとの今季UEFAヨーロッパリーグのグループリーグJ組第5戦で3-3で引き分けた。トッテナムは勝ち点を10(3勝1分1敗)にした。これでトッテナムは、グループリーグの残り1試合の結果と関係なく組2位を確保し、決勝トーナメント進出を決めた。

「相棒」ハリー・ケインをはじめセルヒオ・レギロン、エリク・ラメラら主力選手の多くが負傷で出場できない状況で、孫興民はワントップのストライカーに起用された。今月7日の7日にプレミアリーグ(EPL)首位を守るための大事な一戦であるアーセナル戦を控え、選手たちが苦労を嫌うような雰囲気だったが、孫興民はチームとしての連携プレイを披露しながら豊富な運動量を見せた。

孫興民は1-1の同点となった後半11分、タンギ・エンドンベレのスルーパスを受けて、相手の最終守備ラインの間を素早く崩しながら疾走し、右足で2点目を決めた。今季12ゴール目(リーグ戦9ゴール、ヨーロッパリーグ3ゴール)で先月22日のマンチェスター・シティ戦以来3試合ぶりに得点を記録した。

孫興民は、前半ロスタイムに相手のハンドでPKを得た場面では、ガレス・ベイルにPKを譲った。今季にレアル・マドリードからレンタルで合流したが、目立った活躍がなかったベイルの覚醒を促すための気遣いだった。ベイルは試合後に「試合前にロッカールームのホワイトボードには、PKを僕とソニー(孫興民)のうちどちらかが蹴ると書かれていた。ソニーが快くPKを譲歩してくれた」と話した。孫興民のお陰でベイルはクラブと代表戦を通じて通算200ゴールに到達した。

決勝Tに駒を進めたものの、ジョゼ・モウリーニョ監督は、試合終了後に孫興民の姿勢を手本に取り上げ、他の選手たちを叱咤した。モウリーニョ監督は、「何人かは個人的に酷かった。ヨーロッパリーグのグループリーグが一部の選手にはモチベーションにならなかった。自分たちは、ここにいてはならないと考えているようだ」と毒舌を吐いた。「結局は態度の問題だ。試合前にワームアップするところを見ると、コミュニケーションと情熱に大きな温度差を感じる」としたモウリーニョ氏は、「だが、孫興民とピエール・エミール・ホイビュルクは対照的だ。競技場がどこだろうと、どんな大会だろうと、彼らは常にチームのためにそこにいる。彼らがいなかったら肯定的な結果はなかっただろう」とコメントした。


兪載泳 elegant@donga.com