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「テコンドーキック」でご縁の許丁茂氏が語るマラドーナ氏の記憶

「テコンドーキック」でご縁の許丁茂氏が語るマラドーナ氏の記憶

Posted November. 27, 2020 09:40,   

Updated November. 27, 2020 09:40

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「私がホタルの光なら、マラドーナさんは太陽のように輝く選手だった」

許丁茂(ホ・ジョンム)大田(テジョン)ハナシチズン理事長(65)が25日に死去したアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナ氏(60)との思い出を語った。選手としても監督としても戦った経験を持つマラドーナ氏の死に、許氏は哀悼の意を表した。許氏は26日、本紙のインタビューで「経験してみたかった相手であると同時に、尊敬していた彼を二度も見れなくなったことに悲しみを覚える。彼は天才的な才能を持ったスーパースターだった」と話した。

世界のサッカー界に君臨したマラドーナ氏は、韓国サッカーとの縁深かった。1986年のメキシコ・ワールドカップ(W杯)に出場した韓国のグループリーグ初戦の相手がマラドーナ氏のアルゼンチンだった。当時、マラドーナ氏を集中マークした許氏は体を張って守備をした。許氏がマラドーナ氏に深いタックルを仕掛ける場面が世界に報じられ、「テコンドーサッカー」とも批判された。マラドーナ氏は11個のファールを受けながらも3アシストを記録し、アルゼンチンの3-1勝利をけん引した。許氏は「マラドーナ氏は足からボールが30センチ以上離れないほどファンタ―スティックなドリブルをしていた」と振り返った。

1994年の米国W杯では大会中のドーピング検査で禁止薬物の服用が発覚し、15カ月間の出場停止処分を受けたマラドーナ氏は、1995年にはボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)所属で蚕室(チャムシル)メインスタジアムで行われた韓国代表との親善試合(2-1でボカ・ジュニアーズ勝利)を通じて復帰した。当時マラドーナ氏をマークした洪明甫(ホン・ミョンボ)大韓サッカー協会専務(51)は、「弾力と技術が物凄かった。グラウンドの外では色んなこともあったけど、サッカーに限っては最高だった」と語った。

マラドーナ氏は2010年の南アフリカW杯グループリーグ第2戦ではアルゼンチン代表監督として韓国と対戦した。あいにくも当時韓国代表監督は許氏だった。決戦を控えてマラドーナ氏が「メキシコ大会で韓国は格闘技をした」と皮肉ると、許氏が「24年も経ったことなのに、まだ幼稚さから抜け出せずにいる」と返した。試合は韓国がアルゼンチンに1-4で敗れた。

2017年U-20W杯の対戦組み合わせ抽選会に参加するために来韓したマラドーナ氏は、レジェンドマッチで許氏と再会した。マラドーナ氏はメキシコW杯で許氏が自身の太ももを蹴る写真を見て「思い出す。今日みたいな喜ばしき日に再会できて嬉しい」と話した。当時マラドーナ氏とハグをした許氏は、「3年前に会った時の姿がずっと思い浮かぶ。色々な縁もあったので、帰らぬ人となって本当に残念でならない」と語った。


鄭允喆 trigger@donga.com