Go to contents

「秋夕連休中にウイルス大移動の恐れ」 苦悩深まる防疫当局、移動制限の声も

「秋夕連休中にウイルス大移動の恐れ」 苦悩深まる防疫当局、移動制限の声も

Posted September. 05, 2020 09:21,   

Updated September. 05, 2020 09:21

한국어

「5073万件」

統計庁が、国内のとあるモバイル通信会社の加入者情報に基づいて、今年旧正月当日だった1月25日の国民移動量を集計した数値だ。新型コロナウイルス感染症事態以降、1日の移動量が最も多かった5月のゴールデンウィーク期間(5月2日)より約1000万件以上多かった。今年の秋夕(10月1日)連休を控えて、防疫当局の悩みが深まる理由だ。移動量は、モバイル通信会社の加入者が居住地以外の市郡区を訪れて30分以上滞在したケースを1件に計算する。

8月中旬以降、新型コロナの第2派の大流行により、感染者数が大幅に増えて、防疫当局は秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)連休期間中の国民の大移動を心配している。連休期間の終了後、通常感染者が増加した。釈迦誕生日だった4月30日から子供の日の5月5日までのゴールデンウィークが代表的だ。当時、政府は連休を控えて1カ月半ほど続いた社会的距離置き(ソーシャル・ディスタンス)を緩和し、生活の中の距離置きに切り替えることを発表したが、連休前の4月25日は3540万件だった1日の移動量が、5月2日は4163万件まで増加した。4月末から5月初めまでは一桁だっ感染者数が、約一週間後の5月8日から二桁を記録し始めた。政府が先月17日を臨時休日に指定し、3日間休むことになった15〜17日の連休時も同じだった。8月15日は一日の移動量が4074万件で、1週間前より15.1%(536万件)も多かった。以後丁世均(チョン・セギュン)首相は、「(臨時休日の指定が)結果的に防疫に役立たなかった」と語った。

一部からは、秋夕連休期間中に移動を制限するなどの強化措置が必要だという声も出ている。先月23日、与党「共に民主党」の許允貞(ホ・ユンジョン)報道官は、「秋夕時に全面移動を認めるかの問題まで、今はさらに悩むべき状況となっている」と語った。中央災難安全対策本部(中対本)は、国土交通部との議論を経て、秋夕祝日列車チケットの前売り期間中に窓側の席のみ販売して売上率を50%に下げ、乗客間の距離も確保することにした。中対本は、「最近新型コロナが広がっており、秋夕の列車座席の前売りなどについて全般的な見直しが必要な状況だ」とし、「事前前売り延期と販売率縮小を積極的にPRして、秋夕乗車券の予約買いに問題がないようにする予定だ」と明らかにした。

海外では、すでに移動制限措置が下されたことがある。今年3〜5月にイタリアとスペイン、フランスなどの欧州諸国は、新型コロナの拡大を防ぐために高強度の封鎖を選んだ。中国も民族祝日「春節」を二日後に控えた1月23日から、湖北省武漢市を76日間封鎖した。翰林(ハンリム)大学聖心病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は、「今からでも『今回の秋夕だけは故郷訪問を自粛してほしい』というメッセージを込めたキャンペーンを繰り広げる必要がある」とし、「今の状況では、『両親に挨拶に伺わなくても申し訳ないことではない』という社会的雰囲気を作るための努力が必要だ」と強調した。


カン・ドンウン記者 leper@donga.com