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ダニエル・カン、リディア・コを抜いて優勝

ダニエル・カン、リディア・コを抜いて優勝

Posted August. 11, 2020 08:48,   

Updated August. 11, 2020 08:48

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二人の韓国系の明暗は最終18番(パー5、515ヤード)で分かれた。1打差の単独首位だったリディア・コ(23=ニュージーランド)の2打目は、右に曲がってはカート道路の上まで転がった。無罰打ドロップが可能だったため、まだ優勝への望みは残っていた。

しかし、その後週末ゴルファーたちが犯しがちなミスショットを連発した。3打目は中央が盛り上がったグリーンの斜面伝いに転がり、左バンカーの間に落ちた。4打目は短いグリーンの坂に当たって転び落ち、バンカーに入ってしまった。

2位だった在米韓国系のダニエル・カン(28)のショットもそれほど芳しくなかった。2打目がグリーン左のバンカーに入った。バンカーの外から打たなければならない厄介なライで、結局バンカーショットはグリーンに乗らなかった。だが4打目のアプローチショットをピンのすぐ傍に寄せることができ、パーセーブで先にホールアウトした。

コとしては、勝負をプレーオフに持ち込むためには、是が非でも約3メートルのボギーパットを決めなければならなかった。いつものペースならそう難しくなかったパットだが、カップを左にわずかに外しダブルボギーでホールアウトした。相手のミス連発を味方に優勝を果たしたカンは、歓呼の代わりに物静かに優勝を祝った。

カンは10日、オハイオ州シルバニアのハイランドメドウズGC(パー71)で行われた米女子ツアー(LPGA)マラソンクラシックの4日目に6バーディー、3ボギー、3アンダーの66で回った。通算15アンダー269を記録したコを1打差で抜いて2週連続で優勝を果たした。優勝賞金は25万5000ドル(約3億ウォン)。

カンは優勝後もコへの気遣いを忘れなかった。カンは「嬉しい気持ちよりは、心が痛かった」と言い、「ライバルとして、友達としてコが今日の試練を克服することを信じる」と話した。

カンは、今月初めに再開されたLPGAドライブオン選手権の優勝に次いで2週連続で優勝した。LPGAツアーで2週連続優勝は2017年の馮珊珊(フォン・シャンシャン=31、中国)以来3年ぶり。カンは、今季に56万6280ドル(約6億7000万ウォン)の賞金を獲得し賞金ランキング首位に躍り出た。世界ランキングでコ・ジンヨンに次いで2位を維持したカンは、「世界ランク1位になるからと言って自分が違う人間になるわけではないが、目標に向かって、これまで頑張って来た」と言い、世界一への意気込みも示した。


キム・ジョンフン記者 hun@donga.com