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板門店で演奏した米チェリストのリン・ハレル氏が死去

板門店で演奏した米チェリストのリン・ハレル氏が死去

Posted April. 30, 2020 07:54,   

Updated April. 30, 2020 07:54


米国のチェリスト・リン・ハレルが27日死去したと、米メディアが29日、妻のヘレン・ナイチンゲールの言葉を引用して報じた。享年76歳。夫人は彼の死因について明らかにしなかった。

ハレルは、父親がバリトンでニューヨーク・メトロポリタンオペラ団員、母親はバイオリニストである音楽家の家で生まれた。ジュリアード音楽院でレナード・ローズに師事した。18歳の時にクリーブランド管弦楽団の団員になって、2年後に首席に抜擢された。20歳の時、カーネギーホールでデビューリサイタルを行い、1975年、優れた若い演奏家に与えるエイブリー・フィッシャー賞を受賞した。

1981年、バイオリニストのイツァーク・パールマン、ピアニストのウラディーミル・アシュケナージと一緒に演奏したチャイコフスキーのピアノ3重奏曲のアルバムでグラミー賞を授賞し、1987年、同じメンバーが録音したベートーベンの3重奏曲集で2度目のグラミー賞を受賞した。

2010年に、バイオリニストの妻と一緒に貧しい子供たちを支援する「ハートビーツ」財団を設立した。2015年はエリアフ・インバルが指揮したソウル市立交響楽団とエルガーチェロ協奏曲を、2017年はドヴォルザークのチェロ協奏曲を共演するなど、韓国の舞台にも頻繁に立った。ロンドン王立音楽アカデミーとジュリアード音楽院、ライス大学などで教え子を養成した。中央(チュンアン)大学教授のチェリストのチュ・ヨンソンが彼の弟子だ。


ユ・ユンジョン記者 gustav@donga.com