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中朝国境で北朝鮮軍100人以上がコロナ疑いで死亡か

中朝国境で北朝鮮軍100人以上がコロナ疑いで死亡か

Posted March. 30, 2020 08:17,   

Updated March. 30, 2020 08:17

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北朝鮮の中国国境付近に展開する軍部隊で2月末以降、新型コロナウイルスの感染が疑われる100人以上の死者が出ていると、読売新聞が29日付で報じた。

同紙は29日、日米韓協議筋を引用し、「正確な死因は不明だが新型コロナウイルスと推定される」とし、「こうした事態を受け、軍の訓練が中止になったケースも出てきている」と伝えた。また、北朝鮮は1月29日に中朝国境を封鎖したが、新型コロナウイルスの感染は当初、中朝国境付近で判明し、「今では全国に広がっている」と伝えた。

北朝鮮メディアは、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が12日、マスクを着用せず砲兵部隊を視察する写真を公開した。これに対して、協議筋は同紙に「感染拡大への不安を取り除くためのポーズで、実態はかなり深刻化しているとみるべきだ」と主張した。同紙は、「非核化協議が暗礁に乗り上げる中、防疫をめぐる米朝対話が始まるかどうか注目される」と指摘した。

北朝鮮当局は、公式には現在まで新型コロナウイルスの感染者や死者はいないとしている。ただし、北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、「外国出張者や接触者、風邪の症状がある人など医学的監視対象者が全国に2280人いる」と報じた。

一方、28日、自由アジア放送(RFA)によると、北朝鮮当局が先月、ユニセフに緊急要請したN95などのマスクや保護装備、赤外線体温計など新型コロナウイルス支援品が、28日に北朝鮮に到着した。ユニセフ側はこの支援品が平壌にある北朝鮮保健省に伝えられると明らかにした。新型コロナウイルスを封じ込めるための北朝鮮の国境封鎖後、国際機関の初の支援だ。


東京=パク・ヒョンジュン特派員 lovesong@donga.com