映画「パラサイト」が第92回アカデミー賞の6部門にノミネートされたことで、「パラサイト」と対戦するライバル作品への関心が高まっている。国内での未公開作品は、2月のオスカーシーズンを迎えて次々と公開を控えている。すでに国内で公開されて上映が終わった作品を再び見たり、公開を控えた作品を事前に観覧できる席も設けられた。
作品賞を競う映画のうち、「ジョジョ・ラビット」が来月5日の公開を控えている。「マイティ・ソー バトルロイヤル」で国内にもファンを抱えているタイカ・ワイチチ監督は、奇抜なブラックコメディで帰ってきた。第二次世界大戦末に母親と暮らす10歳の少年「ジョジョ」(ローマン・グリフィン・デイヴィス)と想像の中の友人「ヒトラー」(タイカ・ワイチチ)の物語を描いた。ママ役は、作品賞部門のコンペティション作「結婚物語」に主演として出演したスカーレット・ヨハンソンが引き受けたが、ヨハンソンは今回のアカデミーに出演作二本が作品賞候補にノミネートされた。
来月12日は、作品賞をはじめて主演・助演女優賞と衣装賞などアカデミー6部門にノミネートされた「若草物語」(グレタ・ガーウィグ)が観客を待っている。ルイーザ・メイ・オルコットの同名小説を映画にした作品で、異なる性格を持った四姉妹の成長物語を描いた古典の再誕生として注目を集めている。
「パラサイト」の最も強力なライバル作に数えられるサム・メンデス監督の「1917命をかけた伝令」は、作品賞のライバル作の中では最も遅い来月19日に公開される。アカデミーの10部門にノミネートされたこの映画は、ドイツ軍によってすべての通信網が破壊された戦場を横切って、英国軍将軍の攻撃中止命令を伝達するスコフィールド(ジョージ・マッケイ)とブレイク(ディーン・チャールズ・チャップマン)の死闘を描いた。「1917命をかけた伝令」は、北米で今月10日に公開後好評が続いており、「パラサイト」の最も強力なライバルとして挙げられる。作品賞だけでなく、監督賞、脚本賞、美術賞を巡っても「パラサイト」と競っている。
一方、昨年公開したが、既にスクリーンから下したライバル作を劇場で見たいと思う観客のために、CGVアートハウスは今月23日から来月12日まで、全国18のCGVアートハウスの上映館でアカデミー主要部門の候補にノミネートされた16本を選んで、「2020アカデミー企画展」を開く。「1917命をかけた伝令」を含めて、「若草物語」「ジョジョ・ラビット」「ジュディ虹の彼方に」、「ペイン・アンド・グローリー」などが公式公開前に国内の観客と事前に会う。作品賞と監督賞など11部門に最多ノミネートされた「ジョーカー」だけでなく、「パラサイト」「ナイーブスアウト」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」もまた見ることができる。
ソウル鍾路区(チョンノグ)のシネキューブ光化門(クァンファムン)も、「2020アカデミー特別展」を用意した。今月23日から来月12日まで、△若草物語、△ジョジョ・ラビット、△ジュディ虹の彼方に、△1917命をかけた伝令、△ペイン・アンド・グローリーなど、未公開作品だけでなく、△アイリッシュマン、△結婚物語、△2人のローマ教皇など、ネットフリックス映画も劇場のスクリーンで観覧できる。
李?? baltika7@donga.com