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世界のすべての泣き声

Posted April. 13, 2019 10:48,   

Updated April. 13, 2019 10:48

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4月は残酷なほど美しい月である。非常に美しいと学んで分かったし、経験的に分かった。ところが、昨今の視点で、4月はもはやすばらしいものではない。私たちには、この季節を満喫することをあきらめなければならない理由がある。

春の風景は、視線の届くところは全て花々である。桜の花が咲き乱れていて、ツツジはつぼみを咲かせている。しかし、心が届くところは全て懐かしさである。花は毎年戻ってきて再び咲くのに、5年前の4月に倒れた人々は帰ってくることができなかった。花のような人々が一度で散ってしまったので、4月は花の代わりに涙声が満開する時期となった。

磁石は、同じ極同士は押し出すが、心は同じ極同士が集まるものである。涙の心は涙の心情が最もよく理解できる。だから、今日は涙、それも1つか2つの涙ではなく、世界のすべての涙を歌う詩について紹介したい。

若い詩人は、繊細な芸術家の目で、涙は私たちの本質だと教えてくれる。この詩の最も悲しい部分は最後にある。一人で泣く目がないように、人の目は2つになったという話を何度も考えてみれば、結局一人で泣いている誰かが描かれる。

4月は、かつては残酷に美しく、今は残酷に悲しい月である。どこかであなたの右の目があなたの左目だけを友として泣いてはいないか。この悲しい詩を読みながら、一緒に悲みたい。