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トランプ氏、金正恩氏に「合意する準備ができていない」

トランプ氏、金正恩氏に「合意する準備ができていない」

Posted April. 04, 2019 08:00,   

Updated April. 04, 2019 08:00

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トランプ米大統領が、ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談の時、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に、「あなたは合意する準備ができていない」と述べたことを明らかにした。その一方でトランプ氏は、金正恩氏と良い関係を維持していると強調するなど、北朝鮮と対話を続けることを示唆した。

2日(現地時間)、AP通信などによると、トランプ氏はワシントンで開かれた共和党全国委員会(NRCC)春季夕食会での演説で、「(ハノイで)金正恩氏と散歩した」とし、このように話した。トランプ氏は、「彼にこのように話したのは私が初めてだ」とし、「金正恩氏に一度も起こったことがないだろう」と繰り返し強調した。 

ただしトランプ氏は、「金正恩氏はまだ準備できていないが、私たちは大変うまくつきあっているので大丈夫だ」とし、金正恩氏と良い関係を維持していることを強調した。さらに、「私たちは合意を生み出すだろう」とし、3回目の米朝首脳会談を開き、非核化合意に臨むことを予告した。

米政権内でも対話の火を消さないようにする動きが感知されている。会談後、多くて1日に3、4回インタビューを受け、北朝鮮に対して「最大の圧力」を強調したジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は再び沈黙モードに旋回した。ボルトン氏は10日以上、北朝鮮について公式に発言をしていない。

一方、ポンペオ米国務長官は連日、様々なインタビューを通じて、北朝鮮との対話を望むトランプ氏の考えを強調している。ポンペオ氏は1日、ペンシルバニアの地元ラジオ番組とのインタビューで、「(米朝首脳が)数ヵ月内に再び対話することを望む」とし、3回目の首脳会談の可能性まで言及した。
 
複数の外交筋によると、北朝鮮との核交渉で成果を出したいトランプ氏が再び対話派に力を与え、非核化概念と履行をめぐって起こった参謀陣の対立や意見の相違を調整しているという。国務省内部の状況に詳しいある消息筋は、「財務省の北朝鮮に対する制裁をめぐって起こった混乱が整理され、国務省内のムードが良くなった」とし、「『最大の圧力』よりも『最大の関与』の方向に力が与えられ、交渉推進の動力が蘇るムードだ」と伝えた。


ウィ・ウンジ記者 ワシントン=イ・ジョンウン特派員 wizi@donga.com · lightee@donga.com