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スプリングキャンプでV4を夢見る金広鉉

スプリングキャンプでV4を夢見る金広鉉

Posted March. 01, 2019 09:41,   

Updated March. 01, 2019 09:41

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2018年のSK対斗山(トゥサン)の韓国シリーズ第5戦。SKのエース、金広鉉(キム・グァンヒョン=31、写真)は自宅の奥にしまっている金庫からチャンピオンリング3つを取り出しては後輩たちの前に並べた。SKのオレンジ色のロゴが入ったリング3つは、優勝を経験していない後輩たちの心に火をつけた。結局、金広鉉は第6戦に抑えで登板し、韓国シリーズ制覇を決め、チームのチャンピオンリングをもたらした。今金広鉉は、5つ目のリングを手に入れるため、スプリングキャンプで汗を流している。

SKが日本沖縄で今季初練習を行った27日、具志川野球場に集まった選手団は、久しぶりに晴れた天気ほど和気あいあいな雰囲気だった。球場のあっちこっちでは笑い声が飛び、コーチ陣と選手たちは頻繁に励ましの言葉を交わした。午前のブルペン投球練習を終えた金広鉉の表情も、いつにも増して明るかった。「優勝をしたせいか、確かにチームの雰囲気が良くなった。重い雰囲気の中でスプリングキャンプを行った時もあるけど、球場に来て怖い顔をしていても何も変わらないんです。笑う方が得なんです」。

金広鉉の金庫には、本人の野球人生が丸ごと収められている。チャンピオンリング4つと2008年の北京五輪金メダル、MVPトロフィーなど、本人の言う通り「宝物」がいっぱい入っている。だが、何よりも自身の肘から出た骨のかけらが意味あると話した。2017年シーズンを控えて肘の手術を受けた金広鉉は、プロデビュー以来初めて1年を丸ごと休んだ。金広鉉は、その時出て来た小指の爪ほどの大きさの骨のかけらを金庫にしまっておいては、苦しかった時期を振り返る。「生きていながら、歯を除いて自分の骨を見る機会って何度もないでしょう。骨のかけらを見るたびに、苦しかったリハビリトレーニングをしていた時のことを思い出します。死ぬまで持っていたいです」。

金広鉉を苦しめた肘の負傷は、今は昔話になった。昨季にイニング数の管理を受けながら25試合で136回、11勝8敗、防御率2.98を記録した金広鉉は、負傷から完全に回復し今季は200回投球を目標に掲げた。多くのイニングを投げるために選んだ秘策は球種の多様化だ。直球とスライダーの割合が85%を占める金広鉉は、今年のスプリングキャンプでカーブやチェンジアップ、スプリッターなどを練習し、第三の球種を決める計画だ。金広鉉は、「直球とスライダー以外にもう一つの球種を毎試合で10球以上投げられればと思っている。二つの球種だけでも十分だけど(笑)。もう一つだけあればもう少し楽に勝負できそうだ。長いイニングを楽にこなせるようになるのが目標だ」と説明した。

金広鉉が掲げた200回投球にはレギュラーシーズン180回と代表としての20回が含まれている。今年11月に開催される国際大会のプレミア12での活躍を視野に入れているのだ。金広鉉の代表チーム参加に意欲を示していると聞いた金卿文(キム・ギョンムン)代表監督は、「もう2勝は挙げたようなものだ」と喜んだ。金広鉉は、「プレミア12代表に選ばれることは、その年のKBOリーグで好成績を出したことを意味する。健康な体で最後まで粘って、代表メンバーに選ばれたい。代表チームでも是が非でも良い投球をしたい」と意気込みを語った。


うるま=チョ・ウンヒョン記者 yesbro@donga.com