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パリ・シャンゼリゼ通りでデモ暴徒化

Posted November. 27, 2018 08:23,   

Updated November. 27, 2018 08:23

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「予想していました。いつも終わりはこうです」

25日午前、フランス・パリのシャンゼリゼ通りで露天を営むプィダルさんは、疲れた表情で店の前で仏紙ル・パリジェンヌとのインタビューに答えた。プィダルさんの露店のレジは前日、燃料税引き上げに反対するいわゆる「黄色ベスト」のデモによって壊された。

17日に全国的に「黄色ベスト」28万人が抗議デモをしたのに続き、24日にも約10万人が抗議デモをし、フランス全域が混乱した。クリスマスを迎えて22日夕方から通りの2.2キロ区間の400本の木に華やかなツリーの照明と装飾がされたシャンゼリゼ通りは、2日後に廃虚と化した。約8千人が抗議デモをし、シャンゼリゼ通りの店舗の3ヵ所に2ヵ所が破損したと、シャンゼリゼ委員会が明らかにした。店舗のガラスは割られ、落書きで汚され、テラスに出してあったレストランの椅子がデモの道具で使われ、デモ翌日の日曜日に営業できない店が続出した。24日午前、デモ隊を避けて裏口から客を避難させたアルザス料理店の店主フランク・シュバリエさんは、「週末には24時間営業するが、日曜日には8時間しか営業できず、5万ユーロ(約6450万ウォン)の損失を出した」とし、「店の休業による損失まで保険会社が補償してくれるのか心配だ」と話した。シャンゼリゼ通りの商店の店主らは先週、デモ隊がシャンゼリゼ・デモを予告したのに警察が通りの花壇やベンチを片づけず、被害が大きくなったと主張する。

先週のブラック・フライデー・セールに続き、12月のクリスマスを控えたフランスの企業は、デモがいつまで続くのか戦々恐々としている。すでにSNSでは、12月1日のシャンゼリゼ通りでのデモを募る文が投稿されている。シャンゼリゼの店主らはデモが確定した場合、閉鎖された幽霊都市のように見えて観光客に悪いイメージを与える恐れがあっても、窓に板を張り付けてガラスを保護する計画だ。

ショッピングセンター協会(CNCC)のコントラン・トゥイリン会長は、「昨年の同日と比較して1回目のデモの時は売り上げの40%、2回目のデモの時は売り上げの15%が減少した」とし、「2回目のデモが起こった24日はブラック・フライデー週間だったのでダメージが大きかった」と伝えた。リサーチ会社のニールセンによると、17日の1回目のデモで全国の大型マートは2億4200万ユーロ(約3122億ウォン)の売り上げ損失を出した。ルメール財務相は26日、小売業、中小企業、保険会社の代表らを呼んでデモによる経済損失の対策を話し合った。


董正民 ditto@donga.com