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ロサンゼルスで40代の韓国人男性が警察の銃撃で死亡、遺族は過剰対応の疑惑提起

ロサンゼルスで40代の韓国人男性が警察の銃撃で死亡、遺族は過剰対応の疑惑提起

Posted May. 06, 2024 09:07,   

Updated May. 06, 2024 09:07

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米カリフォルニア州ロサンゼルスで双極性障害を患っていた韓国人男性のヤン某氏(40)が、警官に銃で撃たれて死亡した。警察は「男がナイフを持ったまま暴行を振るおうとした」として銃撃の正当性を主張したが、家族は過剰対応の疑惑を提起した。

ロサンゼルス市警察(LAPD)などによると、2日午前11時頃、都心のコリアンタウンにあるマンションに出動要請を受けて出動した警官がヤン氏に銃撃を加えた。現場では11インチの刃物が発見され、ヤン氏は現場で死亡判定を受けた。

当時、警察は暴力的な男性に対する通報を受けて現場に出動した。マンションに到着してドアを開けると、リビングにナイフを手に持って立っていたヤン氏を発見し、ヤン氏が警察に向かって突進すると発砲したというのが警察の説明だ。

しかし遺族たちは、ヤン氏の両親の要請で男を病院施設に搬送しようとしたところで事件が発生したと反発した。男は統合失調症の症状を伴う双極性障害の診断を受け、他人を脅かす可能性がある状態であるという判定も受けた。男を近くの病院に搬送するための救急車も現場に来ていた。ヤン氏の兄弟はCBS放送に対し、「警察が医療関係者の助けなしにヤン氏と対峙しては発砲した」と明らかにした。

ロサンゼルス韓国人会側は声明を出し、「治療のために助けを求めている状況であることを認知したにもかかわらず、警察が銃撃で被害者を死亡させたことは到底納得できない」と反発した。LAPD側に、現場に出動した警察官のボディーカメラの公開と徹底した捜査を要求する姿勢も明確にした。LAPDは今年3月、アジア系米国人としては初めてLAPDのトップになったドミニク・チェ臨時局長が率いている。


キム・ユンジン記者 kyj@donga.com