Go to contents

冬の宮殿に来たよう…フランス美術傑作89点が一堂に

冬の宮殿に来たよう…フランス美術傑作89点が一堂に

Posted December. 19, 2017 09:11,   

Updated December. 19, 2017 09:16

한국어

ロシア皇室や貴族、企業家たちが収集したフランス芸術作品の展示が韓国国内で開催される

国立中央博物館(裵基同館長)とロシア・サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が一緒に行う「エルミタージュ美術館展、冬の宮殿から来たフランス美術」特別展だ。

19日に一般公開されるが展示には、18世紀のロシアの女帝エカテリーナ2世が収集した絵画から20世紀初めにロシアの企業家たちが購入した印象派の作品に至るまで、計89件のフランス絵画、彫刻、素描などが展示される。

展示室の入り口に入ると、実際のエルミタージュ美術館の姿を模したアーチ柱の装飾が観覧客を迎える。ロシアの作曲家「ムソルグスキー」の代表作「展覧会の絵」のうち「プロムナード」(散歩)も、廊下から流れ、実際にサンクトペテルブルクを訪れたような印象を与える。4つのテーマで構成された今回の展示には、ニコラ・プーサン、ドミニク・アングル、クロード・モネの作品も含まれている。

エルミタージュ美術館は、所蔵品が300万点を誇る世界的規模の美術館であり、特に欧州美術コレクションが有名である。1762年に完成され、ロシア革命前までは皇帝の居所として使用されたここは、現在、フランスに次いで世界で最も多くのフランス美術を保有している。

18日の開幕式に出席したセルゲイ・アンドロソフ・エルミタージュ美術館・西欧部美術部長は、「18~20世紀のロシアでは、フランス語を第二言語として採用して使ったほど、フランス文化を愛した」とし、「すべての時期のフランスの代表作がエルミタージュ美術館に所蔵されているだけに、今回の展示を通じてフランス美術の発展史を見ることができるだろう」と語った。

強力な王権をもとに近代国家へと成長しようとしたロシア皇室は、18世紀初めから西欧の優秀な文化を積極的に吸収しようとした。冬の宮殿の主人だったロシア女帝エカテリーナ2世は、王室主導のアカデミーなどの美術制度を整備し、フランスの哲学者、ドゥニ・ディドロなどからアドバイスを受け、生前に4000点の欧州絵画を収集したと知られている。これらの美術品の収集のための情熱は、その後貴族とシューキン、モロゾフなど20世紀の企業家たちへとつながった。

冬の宮殿の離宮に保管されていた膨大な量のコレクションとロシア上流層の収集品は、ロシア革命後、国に帰属された。キム・スンイク学芸研究士は、「今回の展示を通じて、革命以前のロシアの貴族の趣向と文化的雰囲気、華やかさの痕跡を感じることができるだろう」と語った。エルミタージュ美術館と国立中央博物館の2回目の交換展示である今回の展示は、4月15日まで開かれる。お問い合わせは02-1688-0361まで。



趙允卿 yunique@donga.com