ロッドマン氏は同日、経由地の中国の北京首都国際空港で記者団に対して、「今回の訪朝は(北朝鮮の)ドアを開けようとするもの」とし、「私の訪朝をトランプ氏もかなり喜ぶだろう。なぜなら共通の目的を達成しようと訪問するためだ」と話したと、AP通信が伝えた。ロッドマン氏は、「北朝鮮で達成したこと」が何かについては具体的に明らかにせず、「木曜日(15日)また会おう」と言って、今回の訪朝が2泊3日の短い日程であることを示唆した。ロッドマン氏は、「(北朝鮮で)前向きな仕事をしたい」とも話した。
ロッドマン氏は2013年2月、妙技バスケットチーム「ハーレム・グローブトロッターズ」の一員として平壌(ピョンヤン)を訪れたのを始め、少なくとも4度訪朝し、金委員長と数回食事をして話をした事実上、唯一の米国人に挙げられる。最後の訪問だった2014年1月には、元NBA選手たちとエキシビション試合を行い、誕生日を迎えた金委員長のために直接祝いの歌を歌ったりもした。
ロッドマン氏は昨年の大統領選でトランプ氏を公開的に支持するなど、長い間関係があり、トランプ氏のメッセージを持って訪朝したのではないかという観測も流れている。ロッドマン氏は、トランプ大統領が過去に行ったテレビ番組「セレブリティ アプレンティス(Celebrity Apprentice)」に出演し、トランプ大統領の夫人のメラニア氏(Melania)の名前を「ミルニア(Milania)」と誤って書くというハプニングがあった。当時、トランプ大統領はロッドマン氏に対して「様々な面でとても勇気のある大胆な人であり、世の中の事情にとても明るい」と高く評価した。ロッドマン氏は今年3月、米陸軍士官学校(ウェストポイント)主催のセミナーで「トランプ大統領に代わって北朝鮮と交渉をしたい」と話した。
しかし、国務省はロッドマン氏の訪朝は米政権と関係がないと線を引いた。ワシントンでも普段トランプ大統領に劣らず突出言動を見せてきたロッドマン氏の「個人旅行」と見ている。
李承憲 ddr@donga.com