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在韓米軍、THAAD長期放置時は性能低下を憂慮

在韓米軍、THAAD長期放置時は性能低下を憂慮

Posted June. 07, 2017 08:37,   

Updated June. 07, 2017 08:38

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慶尚北道星州(キョンサンプクト・ソンジュ)の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備予定地に対する環境影響評価が原点から見直されたことで、在韓米軍が追加搬入されたTHAAD発射台4台の管理問題で悩んでいる。

 

現在進行中の「小規模環境影響評価」より評価項目が多く手続きが複雑な「戦略または一般環境影響評価」に強化される場合、最低6ヵ月をさらに要し、基地の工事が遅れるため、THAAD配備が来年上半期にずれ込む可能性が高いためだ。この場合、星州付近の米軍基地(キャンプ・キャロル)に保管中の発射台4台は稼動もできないまま「厄介者」になるものと見える。

このため在韓米軍は、THAAD発射台の長期保管にともなう性能低下と誤作動を深刻に懸念しているという。米軍関係者は、「自動車も数ヵ月間エンジンもかけずに放置すれば正常な稼動が難しいことが多い」とし、「搬入されたTHAAD装備をできるだけ早期に配備して稼動してこそ最適な性能を維持・発揮することができる」と強調した。

今年3月初めに京畿道平沢(キョンギド・ピョンテク)の烏山(オサン)基地に初めて搬入されたTHAAD発射台2台とレーダー、交戦統制所を4月26日に星州基地内の野戦臨時パッドに配備し、その翌日に直ちに稼動に入ったのもこのような理由による。別の関係者は、「今回の事態でTHAADが年内に配備できない場合、THAAD装備の実戦性能と運用に及ぼす影響を綿密に分析している」と話した。さらに、THAAD発射台の長期放置が現実となる場合、高まる北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する核心防衛戦力を展開しても手足を縛って戦力空白を招いているという批判は避けられないものと見える。

一部では、今後北朝鮮の核・ミサイル脅威が「レッドライン」を越える場合、今月末に予定された韓米首脳会談の結果によってTHAAD配備が急速に展開するという観測も流れている。北朝鮮が核実験と米本土を狙った大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発を強行する場合、韓米両国首脳がこれ以上容認できないと合意し、環境影響評価の強度を調節してTHAAD配備を早める可能性があるということだ。



윤상호군사전문기자 hjson@donga.comysh1005@donga.com