Go to contents

トランプ時代の開幕、「米国ができなかったことやり遂げる」

トランプ時代の開幕、「米国ができなかったことやり遂げる」

Posted January. 21, 2017 09:00,   

Updated January. 21, 2017 09:30

不動産王であり「ワシントンのアウトサイダー」のドナルド・トランプ氏(71)が20日(現地時間)、第45代米大統領に就任し、4年間の任期を始めた。第2次世界大戦後、米国が形成した国際秩序に問題を提起してきたトランプ氏が「米国号」を率いることになり、世界は本格的に「トランプジェットコースター」に搭乗することになった。

トランプ氏は同日正午、ワシントンの国会議事堂で開かれた就任式で、「米国第一主義」を強調し、「米国を再び偉大に」するために経済、外交、安保、社会の全分野でトランプ式変化を強力に推進すると明らかにした。昨年の大統領選で表出した民意を「真の変化への渇望」と見て、△歴代最高水準の雇用創出、△空港や道路などインフラの拡充、△製造業の復活、△メキシコなど隣国との国境守備の強化などを約束した。

 

対外政策については、中国などのライバル国とは普遍的協力関係を構築するものの世界覇権競争では決して退かない考えを明確にし、「アメリカニズム」がトランプ政府の第一の国政運用基調になると強調した。米国をテロの脅威から守るために最強の軍事力の拡充に乗り出すと明らかにし、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が年初に予告した通り大陸間弾道ミサイル(ICBM)試験発射をする場合、超強硬対応を検討することを示唆した。これと関連して、国防長官に起用されたジェイムズ・マティス氏は12日、上院承認聴聞会で、北朝鮮に対する先制攻撃の可能性について、「いかなることも(議論の)テーブルから排除してはならない」と強調した。

トランプ大統領は19日、ワシントンのリンカーン記念館で開かれた就任記念コンサートで即席の演説を行い、「私は変化を望む皆さんのメッセンジャーであり、すべての米国人のための大統領になって統合を成し遂げる」と強調し、「もはや(社会から)忘れられた人々がいないようにする」と述べた。また、「この十年間、この国で実現していないことを成し遂げる。いつの時よりも偉大な米国を再び作り出す」と付け加えた。

トランプ大統領は同日正午から核兵器発射コードなど軍統帥権を移譲され大統領としての業務を始めた。マイク・ペンス副大統領は就任式前に記者団に対して、「トランプ政府は就任初日から仕事をする準備をすべて終えた」とし、核心課題を速度感を持って推進することを再確認した。



李承憲 ddr@donga.com