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始興市「凶器殺人」容疑の中国人男、「中国同胞の兄弟が3000万ウォン返済せず」

始興市「凶器殺人」容疑の中国人男、「中国同胞の兄弟が3000万ウォン返済せず」

Posted May. 21, 2025 15:04,   

Updated May. 21, 2025 15:04


京畿道始興(キョンギド・シフン)で中国人2人を殺害し、韓国人2人を凶器で怪我を負わせた中国人の男、チャ・チョルナム(57)容疑者の殺害動機は債務関係のためだったことが分かった。

20日、始興警察署によると、チャ容疑者は同日、警察の取調べで容疑を認め、「親しくしていた中国同胞の兄弟に、2013年から数回にわたって3000万ウォンを貸したが、返してもらえず犯行を犯した」と供述した。警察によると、チャ容疑者は17日午後4時ごろ、「一杯飲もう」と言って親しくしていた中国同胞50代のA氏を、自分の始興市正往洞(シフンシ・ジョンワンドン)の居住地に呼び、あらかじめ準備していたハンマーで殺害した。1時間後の午後5時頃は、約200メートル離れたA氏兄弟の居住地を訪れ、A氏の弟をハンマーで殺害したことが分かった。

チャ容疑者は2012年、韓国滞在ビザ(F4)で入国後、中国と韓国を行き来しながらビザを更新してきた。F4ビザは、かつては大韓民国の国籍だったり、両親または祖父母の1人が大韓民国国籍だった外国国籍在外同胞に付与される。有効期限なしに3年ごとに更新さえすれば、韓国で引き続き暮らすことができる。

チャ容疑者は、正往洞に住み続け、特別な職業もなく、たまに日雇い労働をしながら、かつて外国で稼いだ金で生活を続けてきたという。彼は、飲酒運転などで2件の前科があり、暴行と殺人の前科はないことが取り調べの結果分かった。

チャ容疑者は、A氏兄弟の遺体を2日間放置後、19日午前9時34分ごろ、居住地周辺に普段通っていたコンビニ店主の60代の女性を凶器で刺して逃走した。同日午後1時21分ごろは、コンビニから約1.3キロ離れた体育公園で、自宅の建物オーナーの70代の男性を凶器で刺した。彼らは集中治療室で治療を受けている。チャ容疑者は、「コンビニの店主は『私について悪口』を言い、家主は私を無視して偶発的に犯行を犯した」と供述した。警察はこれと関連し、防犯カメラや聞き込みなどを通じて、事前計画犯罪の有無について引き続き捜査を行っている。

警察は、チャ容疑者を殺人などの容疑で拘束令状を申請する予定だ。警察の関係者は、「プロファイラーとの面談などを通じて、サイコパス可否などについて確認する予定だ」とし、「『重大犯罪身元公開法』により、身元情報の公開審議委員会の立ち上げのための要件を検討している」と話した。


始興=イ・ギョンジン記者 lkj@donga.com