Go to contents

トランプ内閣、難航する国務長官人選

Posted November. 30, 2016 09:07,   

Updated November. 30, 2016 09:42

米国のドナルド・トランプ次期大統領が、新内閣の最高位職である国務長官の指名をめぐって内部で苦慮している。当初トランプ氏は不偏不党の人事の次元でミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事を検討したが、側近が、トランプ氏を非難した人はだめだとし、ジュリアーニ前ニューヨーク市長など代案カードを勧めている。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「トランプ氏の核心人事の選任が政権移行チーム内の主導権争いで遅れている」と報じた。ホワイトハウス首席顧問に起用されたケリーアン・コンウェイ氏は28日、CNNとのインタビューで、「反トランプ運動の先頭に立ったロムニー氏が内閣の最も重要なポストに任命されるということに裏切りを感じる多くの声を聞き、息が詰まりそうになる」と話した。しかし、穏健派のマイク・ペンス次期副大統領と一部の参謀は、2012年に共和党大統領候補だった安定感のあるロムニー氏を推しているという。

このようにトランプ氏が穏健派と強硬派の間で国務長官候補を決めることができない間、陸軍の元大将のデヴィッド・ペトレイアス元中央情報局(CIA)長官が第3の国務長官候補に新たに浮上した。トランプ氏は同日、ニューヨークのトランプ・タワーで、ペトレイアス氏に会った。ペトレイアス氏は会談後、記者団に対して、「トランプ氏と1時間ほど非常に良い話をした。どうなるか見守ろう」と話した。トランプ氏もツイッターに「非常に感銘を受けた」とつぶやいた。

しかし、ペトレイアス氏の場合、国家安全保障を担当する大統領補佐官に起用されたマイケル・フリン氏、国防長官に嘱望されるジェームズ・マティス元中部軍司令官に続き軍出身のうえ、不倫スキャンダルで公職から退いた点が傷だ。ペトレイアス氏は、中部軍司令官を経て2011年にCIA長官になったが、翌年自分の自叙伝を執筆した女性作家ポーラ・ブロードウェル氏との不倫が発覚して辞任した。トランプ氏は29日、別の国務長官候補である共和党所属のボブ・コーカー上院外交委院長と会談した後、ロムニー氏に再び会ってこの問題を議論する。



李承憲 ddr@donga.com