ミル財団の初代理事長を務めた延世(ヨンセ)大学コミュニケーション大学院の金炯秀(キム・ヒョンス)院長は先月、参考人として検察に出頭する際、「学生たちに恥ずかしいことなどない」と主張した。「チェ・スンシル事態」に巻き込まれているとはいえ、やましいことなどないという意味だろう。韓国伝統文化を広くPRするというミルに、無報酬非常任理事長として奉仕したと考えているような気がする。氏は、「理事長を務めるからといって金が出るわけでも、権力が出るわけでもない」と抗弁したが、訳も分からない冠をかぶっては、ひどい目に合うこともありうる。
◆今日、被疑者として検察に呼ばれる安鍾範(アン・ジョンボム)前大統領政策調整首席秘書官は、成均館(ソンギュングァン)大学教授が本業となっている。米「アイビーリーグ」に劣らぬほどの名門であるウィスコンシン大学で経済学博士号を取った。姜錫勳(カン・ソクフン)大統領経済首席や崔炅煥(チェ・ギョンファン)、劉承旼(ユ・スンミン)議員と一緒に、一時は朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の最側近だった「ウィスコンシン4人組」と呼ばれた。朴大統領の「経済教師」として、「原則の通る資本主義」概念を作った専門家の一人だ。そんな彼が、大企業から金を「無心した」ことを、どんな経済学理論で説明するか知りたい。
◆最近、多くの教授たちが「仕事をする遣り甲斐がない」と愚痴をこぼしているという。請託禁止法(いわば、金英蘭(キム・ヨンラン)法)で身動きに制限があり、結構あった副収入も大幅に減ったためだ。慣行的に手にしてきた論文審査費がなくなり、外部講演料も上限ができた。講演料の限度が1時間当たり20万ウォンとなっている国立大学教授は、1時間に100万ウォンとなっている私立大学教授を目にしながら、相対的な剥奪感も感じるかもしれない。それでもこのような世の中で、依然として教授ほどうまい職業もなかなかないと言われている。
◆兼職を禁止した国会法施行後、教授たちは長官次官や公共機関長、委員長ポストにも目をつけている。高位公務員や企業役員などを対象にしている特殊大学院や最高位過程などに参加して、人脈を作ることも、出世を念頭に置いての活動だ。学生の分である人件費を横取りし、自分の子供の留学費として使ったり、不動産を購入した破廉恥な教授たちは、研究や講義に専念する「真なる」教授たちにまで恥をかかせている。彼らに師道の道などの言葉を切り出すと、「なんだ?その封建時代の遺物は」などの反応を見せるかもしれない。
異鎭(イ・ジン)論説委員 leej@donga.com






