北朝鮮が20日、2月に発射した長距離ミサイル「光明星」よりエンジン出力が3倍の新型のロケットエンジン実験に成功したと主張した。北朝鮮の労働新聞は20日、「新型の静止衛星運搬ロケット用大出力エンジンの地上噴出実験で大成功した」としてこのように報じた。北朝鮮が5回目の核実験に続き10月10日の労働党創党記念日を前後して長距離ミサイルを発射する可能性が高まっている。
新型ロケットエンジンの燃焼時間が200秒で、出力が80トンに達するという北朝鮮の主張が事実なら、韓国航空宇宙研究院が2020年までに開発を目指す韓国型発射体(出力75トン、燃焼時間145秒)より性能が優れている。北朝鮮は、今年2月に光明星を発射する際、出力27トンのノドンの4個のエンジンを連結して使用した。専門家たちは、出力80トンのエンジン4個を一つにする技術開発に成功すれば、1トン以上の核弾頭を米本土のどこにでも運搬する大陸間弾道ミサイル(ICBM)の製造が可能だと見ている。金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が視察した燃焼実験は、19日、平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)のミサイル発射場で行われたことが確認された。合同参謀本部は20日、北朝鮮が事実上、ICBM用エンジン実験をしたと明らかにした。
米国は、北朝鮮への警告として長距離戦略核爆撃機B52を早ければ21日にも韓半島の上空で出撃させる。2機のB52が同時に出撃し、このうち1機は京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)の烏山(オサン)米軍基地に着陸するという。
また米国は、核開発やミサイルの材料に転用できる物質を北朝鮮に販売した中国の遼寧鴻祥グループに対して「セカンダリー・ボイコット」(第三者制裁)を含む強硬制裁を行う考えであり、中国もこれに協力すると伝えられた。
주성하기자 zsh75@donga.com · 손효주기자 ちゅ・ソンハ記者 ソン・ヒョジュ記者 hjson@donga.com






