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[社説]金正恩氏の「核弾頭小型化」発言、政府は正確に把握せよ

[社説]金正恩氏の「核弾頭小型化」発言、政府は正確に把握せよ

Posted March. 10, 2016 07:15,   

Updated March. 10, 2016 07:33

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北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が、「核弾を軽量化して弾道ロケットに合うよう標準化、規格化に実現した。これが本当の核抑止力だ」と話したと、朝鮮中央通信が9日付で報じた。金第1書記が、小型核弾頭爆発装置と見える円型の模型の前で指導する姿も写真で公開した。金第1書記は、小型核弾頭の開発に成功したと言及し、核弾頭を装着した移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)級のKN-08を誇示するように視察した。

金第1書記の「核弾頭小型化」発言は、国際社会の核・ミサイル放棄要求を真っ向から拒否するものだ。国連安全保障理事会は今月初め、北朝鮮制裁決議2270号を全会一致で通過させ、主要国家は独自制裁にも出て北朝鮮を圧迫している。金第1書記はこれを無視するかのように「威力があって精密化、小型化した核兵器と運搬手段をさらに多く作れ」と命じた。政府は金第1書記の発言を、守勢に追い込まれた虚勢と軽く見てはならない。北朝鮮がこれまで4度の核実験を通じてかなりの技術蓄積を遂げたと見なければならない。

国防部は、「北朝鮮が弾道ミサイルに核弾頭を搭載したという情報はなく、そのような情況も確認されていない」と明らかにした。しかし、統一部報道官は、「核に関わる小型化技術はある程度確保しているのではないか」と発言した。現在のところ、国防部の分析が有力だというが、国民を不安にする混乱だ。まず、金第1書記の発言がどこまで真実なのか正確に把握することが急務だ。

核弾頭の重さが1トンほどなら、最大射程距離800キロのスカッドミサイルに載せて米軍基地をはじめ韓国のどこでも攻撃できる。韓米共同実務団の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備協議に弾みをつける必要がある。国際社会が結束して5度目の核実験を阻止し、金第1書記の妄想を打破しなければならない。