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[オピニオン]「傾軍之色」リンダ・キム

[オピニオン]「傾軍之色」リンダ・キム

Posted February. 19, 2016 07:33,   

Updated February. 19, 2016 07:43

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以前に国防部長官L氏と不適切な関係をもって軍事機密を引き出し、賄賂を渡した疑いで2000年に有罪判決を受けた在米同胞の兵器ロビイスト「リンダ・キム」が再びニュースとなった。今回は兵器導入の不正ではなく、昨年12月、賭博資金に5000万ウォンを借りて返さないうえ債権者を殴ったという詐欺と暴行の容疑だ。

◆私的な債務関係の実体は捜査で明らかになるだろうが、告訴人の主張で注目される部分は、最初にリンダ・キムに会った日、ホテルの部屋でキム氏が電話で、「権将軍、けちなこと言ってはいけない。今回の兵器は・・・」と言ったという内容だ。金を渡す約束をした前夜には、「カジノで1億5000万ウォンを使った。『空中給油機』の契約で300億~400億ウォン受け取る予定だが、5000万ウォンくれれば、10億ウォンにして返す」という内容もあった。「あんたが軍人だったなら、私に殺された」と過激な発言もあったという。

◆リンダ・キムが言及した「空中給油機」事業は6ヵ月前、空軍が戦略資産の導入事業で、創軍以来初めて米国製でなく欧州製を選んで話題になった「エアバスA330MRTT」のことだろう。計1兆4000億ウォン市場で、米国産(ボーイングKC-46A)を退いて欧州製が決定された直後、メディアは、「現在、防衛事業不正捜査が進行中なので、いつよりも公正になされたと信じる」とし、「米国製一辺倒の兵器体系を多角化したことはもとより、性能に対する価格競争力の次元で合理的な選択だった」と評価した。

◆リンダ・キムは2008年4月、飛行機のトイレでタバコを吸った疑いで空港警察に引き渡された。昨年には賃金を支給しなかったと、米国で住み込みの家政婦に訴えられた。これまでの行動を見ると、リンダ・キムの話を全面的には信じられないが、国防部長官からラブレターをもらうほどの仲だったので、もしかしてはと疑念を抱く。「傾国之色」は王が夢中になって国が傾くほどの美人という意味だ。美貌で「軍」を揺さぶった「傾軍之色」リンダ・キムの「帰還」が苦々しい。

許文明(ホ・ムンミョン)論説委員angelhuh@donga.com



허문명국제부장 ホ・ムンミョン国際部長 angelhuh@donga.com