イラク政府軍が過激派組織「イスラム国」(IS)に対する攻勢を強化していることへの報復として、ISが11日、イラク全域で大規模な連続テロを行った。このテロで52人が死亡し、負傷者が100人を超えた。ロイター通信は、この3ヵ月間で1日に発生した死亡者数で最も多いと伝えた。
イラクの首都バグダットのショッピングモールで起こったISによる人質騒動は、死者18人、負傷者50人を出し、1時間30分で終わった。ISの隊員は、ショッピングモールの入口で車を爆破させた後、銃を乱射してショッピングモールに乱入し、一時50人以上の客が中に閉じ込められた。しかし、イラク軍と警察が直ちに投入され、交戦を繰り広げ、テロ犯2人を射殺して4人を逮捕した。少なくとも4人の警官が命を失った。
バグダッドから北方に90キロ離れたムクダディヤ村のカフェでも、2件の自爆テロが起き、24人が死亡、52名が負傷したと、AP通信が伝えた。北東部のバクバにあるレストラン付近でも、自爆テロで3人が死亡し、バグダッド南東部郊外の商業地区でも、自爆テロで少なくとも7人が死亡した。事件直後、ISはネットで声明を発表し、この連続テロがすべて自分たちの犯行だと主張した。
米軍とイラク軍は攻勢の手を緩めていない。10日、ISの序列3位でイラクのIS総司令官であるアシ・アリ・モハメド・ナセル・オベイディ幹部を空爆で殺害したと発表したのに続き、同日夜と11日の未明に、北部モスルにあるISの現金倉庫を空爆し、少なくとも数百万ドルの現金を灰にした。モスルは、イラク内のISの拠点だ。米軍は、ISが原油の秘密取引や略奪などで得た資金を保管する建物を数日にわたって偵察し、2000ポンド(907キロ)の爆弾2発を投下した。
米軍は最近、ISの資金源である原油施設や原油輸送トラック、船舶などへの空爆を強化し、「金脈遮断」に力を入れてきた。ISが「国家」のように機能できなくさせることが狙いだ。
しかし、米軍が民間人の犠牲が予想されても現金倉庫を爆撃したことが明らかになり、批判が予想される。米軍関係者たちは、「標的の重要性を考慮すると、最大50人まで民間人の犠牲はやむを得ないと判断したが、通行が最も少ない夜と未明に空爆を行い、民間人5〜7人が犠牲になった」と明らかにした。
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