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スカンジナビア3国、難民流入を抑制へ

Posted January. 05, 2016 07:28,   

これまで難民を積極的に受け入れてきたスウェーデン、デンマーク、ノルウェーのスカンジナビア国家が最近、国境統制を強化し、難民流入を抑制している。

過激派組織「イスラム国」(IS)の蛮行を避けてシリアなど中東を出た難民が欧州に入り続けており、長期的に耐えられないほど多くの難民が入ってくるかもしれないと憂慮したためだ。

4日、英紙ガーディアンによると、スウェーデンは同日から、デンマークから汽車やバス、船に乗って来る入国者に身分証の検査を始めた。旅券のように写真がある公式の身分証明書がなければ入国できない。

スウェーデンは昨年9月まで、ロベーン首相が「欧州は戦争を避けてやって来る人々を受け入れ、壁をつくりはしない」と述べ、難民を積極的に受け入れてきたが、この3ヵ月間で亡命申請者が8万人にのぼり、態度が変わった。スウェーデンは昨年約16万3000人だった亡命申請者を今年は5万人レベル(1週間当たり1000人程度)に減らす計画だ。

デンマークとノルウェーも、難民流入を阻止するための制度を設けている。デンマークのラスムセン首相は1日、新年の演説で、難民の過度な流入を防ぐためにドイツとの国境で旅券検査をすることを検討していると明らかにした。デンマーク政府は、難民を保護する見返りに彼らの貴重品を押収できる内容を盛り込んだ難民管理制度の導入も検討している。

中道右派政権のノルウェーは、欧州で最も厳しい亡命政策を作ると宣言した。2014年に約1万1500人だった亡命申請者が、昨年3万5000人に急増したためだ。

伝統的に人権を強調して難民受け入れに積極的なスカンジナビア国家の難民抑制措置が、他の国々に広がる「ドミノ効果」を招くとみられている。

漢陽(ハンヤン)大学政治外交学科のチェ・ジンウ教授(前韓国欧州学会長)は、「スカンジナビア国家まで難民流入を阻止するということは、全体的に欧州の難民受け入れの余力が限界に達していることを意味する」とし、「他の国々も前より強化された難民受け入れ政策を施行する可能性が高い」と分析した。

欧州で最も多く中東難民を受け入れたドイツも最近、雇用不足で受け入れ余力がない状態だ。英紙フィナンシャルタイムズは、トルコ系移民がドイツに押し寄せた1960年代とは違って、今のドイツの産業構造は、教育水準が低く、ドイツ語が話せない中東難民を受け入れることが難しいと見通した。