
フランス・パリ連続テロの犯行グループの少なくとも1人が英国にいるとみられ、英国が非常事態となった。英紙ガーディアンは5日、匿名の対テロ政府関係者の話を引用して、「パリのテロに関与した人物の1人がロンドンとバーミンガムで、英国内でテロを図る可能性のある者と会った」と報じた。犯行グループの男が会った人物は、現在、英情報局保安部(MI5)と対テロ警察局の捜査対象に上がっている。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルも、パリ連続テロ犯と関係のある勢力が英国にいると4日付で報じた。同紙は、「パリのテロ犯行グループの少なくとも1人が、テロの前の先月13日に英国に渡ったことが確認された」と伝えた。
同紙は、パリのテロの主犯格で射殺された過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバー、犯格のアブデルハミド・アバウド容疑者(27)も、英国の中部都市バーミンガムにいる人物と連絡を取っていたと報じた。ムスリム出身移民者が多いバーミンガムを拠点とする関係勢力には、アバウド容疑者のようにモロッコ系も多数いるという。
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