
大きな目と大きなだんご鼻、鋭い牙・・・。赤い顔はさらに強い印象を漂わせる。しかし、長く見ていると、全く違った雰囲気が浮び上がる。まるでにっこり笑っているような口と全体的な丸みは親近感を醸し出し、ユーモラスな感じを受ける。
9日、ソウル鍾路区(チョンロク)の柳琴瓦当博物館に展示された「鬼面文棟端瓦」は、邪鬼を祓う「辟邪」として、鬼の顔が彫られた高句麗(コグリョ)の瓦だ。ゆるやかな方形のこの瓦は屋根の棟に置かれるので、下の部分が丸くえぐられている。特にこの鬼面文棟端瓦は、高さが39.3センチもあり、新羅や百済のものと比べて大きい。日本人の井内功氏(1911〜1992)のコレクションの1つだった。
医師だった井内氏は、三国時代〜近現代の韓国の伝統瓦やレンガ5000点余りを収集していた日本人コレクターから1964年に購入した。井内氏はこの中から約2000点を選んで、1987年に図録「朝鮮瓦全図譜」を刊行し、1987年に瓦1082点を韓国国立中央博物館に寄贈した。また、2005年には、柳琴瓦当博物館の柳昌宗(ユ・チャンジョン)館長が、1296点の瓦を買い取った。
韓国瓦学会の初代会長であり瓦研究の大家であるキム・ソング元国立慶州博物館長は、「高句麗が大きな瓦を使ったのは、それだけの重さに耐えられる木造建築技術が発達していたことを意味する」と説明した。
国外所在文化財財団が9日、「井内功コレクション」の韓国への返還と学術的価値にスポットライトを当てた単行本を刊行した。さらに、柳琴瓦当博物館は「戻ってきた瓦全 井内コレクション」特別展を来年7月16日まで開催する。
sukim@donga.com






