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韓国だけで小劇場でコンサート…気前のいいエルトン・ジョン?

韓国だけで小劇場でコンサート…気前のいいエルトン・ジョン?

Posted November. 04, 2015 07:14,   

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「ポップの巨匠、エルトン・ジョン(68)はなぜ、韓国だけで小劇場コンサートをするのか?」

最近、国内外の音楽ファンを混乱に陥れた質問だ。当初、ジョンは現代(ヒョンデ)カードがソウル梨泰院(イテウォン)にオープンした小規模公演会場「アンダーラウンジ」で、25日、わずか500人の観客のための公演を決め、話題となった。入場券は1人当たり20万ウォン。前売り開始当日(先月15日)に売り切れとなった。

公演業界によると、ジョンのギャランティーは6億〜7億ウォンぐらい。今回の韓国公演の場合、チケット販売収益は1億ウォン(500人X20万ウォン)に過ぎない。現代カードの所持者は、20%安く買うことができ、実際はそれにも及ばない。ジョンが、来年まで予定されている世界巡回公演中に、小劇場に立つことはない。そのため、ポップファンらの間では、「エルトン・ジョンは本当の気前のいい人だ」、「韓国を本当に愛しているのでは?」、「現代カードが大金を使ったらしい」などの憶測が飛び交った。

しかし、東亜(トンア)日報が確認したところ、氏の訪韓目的の中には、意外なことにココナッツにあった。ジョンは今回の公演に合わせて、ソウル鋻潭洞(チョンダムドン)のJYPエンターテインメントを訪問して、朴軫泳(パク・ジンヨン)氏などと食飲料事業について話し合うことになっており、その具体的なスケジュールを調整している。JYPエンターテインメントは年明けに、香港のココナッツ製品ブランド・ジャックスココと一緒に、ジョイントベンチャー・ジャックスコココリアを立ち上げた。ジョンは、ジャックスココ本社となっているジングホールディングスの主要株主の一人。女優のグウィネス・パルトローなど、何人もの海外スターが株主となっているという。ここで生産したココナッツウォーターやココナットオイル、ココナッツチップなどの製品は、首都圏のデパートを中心に販売されている。ジャックスココは今後、流通範囲を全国に広げる計画だ。ジョンは、韓国の市場性を見込んで、今回、事業について話し合うことになるという。

海外歌手の「仕事を兼ねての」来韓は初めてではない。2012年は米ヒップホッププロデューサー・ドクタードレーが、ラッパー・エミネムの来韓公演の舞台にいきなり登場した。氏は公演前日、自分が立ち上げたビッツバイドクタードレーヘッドフォンのソウル江南(カンナム)売り場に立ち寄って、PRに熱を上げた。とある公演事務所の関係者は、「先日来韓したとある米歌手も、『韓国に行くついでに、主催者と協議して、私が株主となっているブランドイベントに参加してもいいか』と打診してきたが、主催者と協議した結果、公演だけに集中することにした」と言い、「エルトン・ジョンぐらいの大物歌手は、公演の規模であれ、仕事であれ、ひたすら本人の意思が重要だが、小劇場公演については、エルトン・ジョンや現代カードが共に、気前のいい決定を下したようだ」と話した。



imi@donga.com