
試験を控えて明け方に学校の図書館に足を運んだが、扉が閉まっていて、戸惑った生徒の気持ちとでもいおうか。この数日間の「ゴルフ女帝・朴仁妃(バク・インビ、27、KB金融グループ)の立場がちょうどそうだった。
朴仁妃は、フランス・エビアンレバンのエビアンマスターズGC(パー=72)で、10日開幕する米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーシーズン最後のメジャー大会のエビアンチャンピオンシップへの出場のため、5日、いち早く現地に到着した。時差適応や体調維持のため、余裕を持ってスケジュールを組んだが、それがこじれてしまった。途中の経由地のフランスのドゴール空港から最終目的地のスイス・ジュネーブ空港に移動する際、朴仁妃のゴルフバッグが航空機に乗せられなかったのだ。朴仁妃は、「空港システムにトラブルがあったと聞いている。普通はその次の航空便で来るはずだが、今度は3日間もかかった」とため息をついた。ゴルフクラブがなくて、練習もきちんとこなせなかった。クラブとの「再会」後、8日に訓練を開始した朴仁妃は、「大きな心配事がなくなった。普段は大会を控えて、1日9ホールの練習ラウンドを回るが、今回は少し違うやり方でしなければならないような気がする。体調は良い方なので、残り期間、うまく準備をすればいい」と話した。
先月、ブリティッシュ女子オープンの優勝で、朴仁妃は、4大メジャー大会のタイトルをすべて獲得した「キャリアグランドスラム」を達成した。しかし、最近、メジャー大会に格上げされたエビアンチャンピオンシップまで優勝し、「スーパーキャリアグランドスラム」を仕上げるべきだという声もある。
朴仁妃は2012年、エビアンチャンピオンシップで優勝したが、当時はメジャー大会ではなかった。当時、朴仁妃は、LPGAツアーで4年間、無冠にあえいでいたが、夫となったスイングコーチのナム・ギヒョブ氏とツアーに同行した後、初めて優勝トロフィーを手にした。朴仁妃は、「グランドスラムを巡る議論から離れ、良い思い出を蘇らせたいと思う」と意欲を見せた。
大会2連覇を狙うキム・ヒョジュ(ロッテ)にも、注目が集まっている。彼女は、LPGAツアーの正式メンバーではなかった昨年、同大会で優勝し、「ビックリーグ」に直行することになった。今シーズン、キム・ヒョジュは、LPGAツアーの新人王順位で、トップのキム・セヨンに56点差で2位につけられている。メジャー大会優勝者には、一般大会より2倍多い300点のポイントが与えられる。
キム・ヒョジュは、「LPGAメンバーとして出場することになり、気持ちを新たにしている。コースがあまりにも難しく、安定的にプレーをしながらチャンスを狙いたい」と覚悟を明らかにした。
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