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シュティーリケ号のW杯予選メンバー発表、石鉉俊と黄義助が選出

シュティーリケ号のW杯予選メンバー発表、石鉉俊と黄義助が選出

Posted August. 25, 2015 07:23,   

「ホームで一発!」

サッカー韓国代表のウリ・シュティーリケ監督が来月3日、ホームで行われる2018年ロシアW杯アジア2次予選ラオス戦に掲げたスローガンだ。韓国代表は最近、東アジアカップで優勝したものの、決定力不足(3試合3得点)という課題を完璧にクリアすることはできなかった。欧州組とKリーグ出身攻撃陣の競技力を見守ってきたシュティーリケ監督が、これまで国際Aマッチで重用しなかった新顔を代表チームに合流させた理由だ。

シュティーリケ監督は24日に発表したラオス戦とレバノン戦(9月8日)に臨む代表メンバー(23人)にFW石鉉俊(ソク・ヒョンジュン=24・ビトリア)と黄義助(ファン・ウィジョ=23・城南)を選出した。石鉉俊は趙広来(チョ・グァンレ)氏が代表監督をしていた2010年以後5年ぶりに、黄義助は昨年12月のアジアカップ予備登録メンバーに含まれて以来の8ヵ月ぶりの代表入りだ。

シュティーリケ監督は「代表チームの基本的な骨格が完成した今が、新しい攻撃陣をテストできる好機だ。二人が代表チームの得点力を補ってくれることを期待する」と話した。しかし、二人がピッチに出るためには、まず「シュティーリケの皇太子」李庭協(イ・ジョンヒョプ=24・尚武)とのレギュラー争いを勝ち抜かねばならない。

高い身体能力(190センチ、83キロ)を誇る石鉉俊は19歳だった2010年、オランダの名門クラブ、アヤックスに入団し期待の星に浮上した。しかし、その後、不調が続き、何度もチームを移しながら代表チームには呼ばれなくなった。今年1月、ビトリア(ポルトガル)に加入してから、リーグ2014〜2015シーズンで通算6得点を挙げ再起に成功し、再び代表メンバーに名を連ねた。

国際Aマッチ経験のない黄義助は、今シーズンのKリーグクラシックで10ゴールを決め、絶頂の得点感覚を見せている。シュティーリケ監督は、「黄義助の問題は、プレイにムラがあることだったが、最近はコンスタントに良い活躍をしているので抜擢した」と説明した。

決定力を備えた二人のFWの抜擢は不調が続いている欧州組の競技力とも関係がある。これまで韓国代表は、李庭協が相手守備の間で動き回りながら作り出してスペースに2列目の選手が走りこみ、ゴールを狙う戦術を好んで使ってきた。しかし、2列目で代表チームの攻撃の中心的な役割を担ってきた欧州組の李青龍(イ・チョンヨン=27・クリスタルパレス)、具滋哲(ク・ジャチョル=26・マインツ)、孫興民(ソン・フンミン=23・レバークーゼン)は最近所属クラブでの出場機会が減り、競技力が低下している。

シュティーリケ監督は、「能力は信頼している」として、これら欧州組全員を抜擢したが、一方では若手のKリーグ勢と比較しながら奮起を促した。シュティーリケ監督は、「権昶勲(クォン・チャンフン=21・水原)、李在成(イ・ジェソン=23・全北)らは東アジアカップを通じて発展した。代表チームだけでなく、所属クラブでも相手を脅かす選手になった」とし、「競技力が低下している欧州組は代表チームを『ホーム』と思って成長の機会にして欲しい」と話した。一方で、GKキム・ドンジュン(21=延世大)は大学選手では唯一代表に招集された。代表チームに大学選手が正式に選出されたのは、2010年1月以来の5年7ヵ月ぶりのことだ。

◆W杯アジア2次予選代表メンバー

▽GK=金承奎(キム・スンギュ=蔚山)、権純泰(クォン・スンテ=全北)、キム・ドンジュン(延世大)

▽DF=任倉佑(イム・チャンウ=蔚山)、洪正好(ホン・ジョンホ=アウクスブルク)、郭泰輝(クァク・テフィ=アル・ヒラル)、金基煕(キム・ギヒ=全北)、金英権(キム・ヨングォン=広州恒大)、洪迵(ホン・チョル=水原)、金珍洙(キム・ジンス=ホッフェンハイム)、張賢秀(チャン・ヒョンス=広州R&F)

▽MF=李在成(全北)、奇誠庸(キ・ソンヨン=スォンジーシティ)、李青龍、権昶勲、朴柱昊(パク・ジュホ=マインツ)、具滋哲、黄義助、鄭又栄(チョン・ウヨン=ヴィッセル神戸)、金承大(キム・スンデ=浦項)、孫興民

▽FW=石鉉俊、李庭協



trigger@donga.com