
世界で最も忙しい米国大統領の海外歴訪は旅行とは程遠い。ぎっしり詰まったスケジュールを消化し、訪問先の国家に訪問目的に合う明確なメッセージを伝えなければならない。24日から3日間、「父親の国」アフリカ・ケニアを大統領就任後初めて訪れたオバマ大統領のケースも違いはなかった。多少気が抜けた訪問という声もある。
オバマ大統領は24日、ケニアの首都ナイロビに到着し、最初の日程で父親の家族と会った。祖母のサラさんや異母姉のアウマさんなど約30人の親戚と夕食を共にし、ホワイトハウスとケニアの生活について話をした。しかし、関心を集めた父親の故郷コゲロ訪問は実現しなかった。
夕食を共にした親戚のサイドさんは、現地メディアとのインタビューで、「何人かの親戚がオバマ大統領にケニアにもっと長く滞在し、親戚と時間を過ごしてほしいと言うと、オバマ大統領は仕事の特性上、常にいたい場所だけにいることはできないと答えた」と伝えた。祖母は、オバマ大統領が10才の時に亡くなった父親の葬儀に参列できなかったため、出身部族であるルオ族の伝統によって墓参りをしなければならないと言ったが、実現しなかった。
25日、ケニアのケニヤッタ大統領との首脳会談後の記者会見では、意見の食い違いも見せた。オバマ大統領は、ケニアの反同性愛法の廃止を求め、「単に誰かを愛するという理由で異なる対応をしたり、虐待することは正しくない」と述べた。これに対してケニヤッタ大統領は、「米国とケニアが共有しない価値もある」と反論した。ニューヨーク・タイムズは、「ケニア訪問は全般的に肯定的なムードだったが、一部不協和音もあった」と伝えた。
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