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米ボルティモアで大規模暴動

Posted April. 29, 2015 07:22,   

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米国の首都ワシントンから北東に約60キロ離れたメリーランド州ボルティモアで27日、暴動が起き、略奪や放火が発生し、暴力事態となった。ボルティモア西部モンダミンモール付近の5〜10の在米韓国人の店も被害を受けたという。

暴動は、警察に連行される途中に負傷して死亡した黒人のプレディ・グレイさん(25)の葬儀が終わった後、黒人住民らの一部が街に出て暴徒化した。暴徒らは警察官の暴力に抗議し、「司法正義」を叫んで警官隊に石やレンガなどを投げ、激しく抵抗した。辺りが暗くなると、暴徒らは近隣の建物を放火し、略奪が起こった。暴徒の一部は、商店やATM機を襲い、パトカーを壊した。市内2ヵ所では放火によると見られる火災も発生した。鎮圧の過程で、警察官15人も投石を受けて負傷し、このうち1人は昏睡状態だという。

ボルティモアの暴動は、昨年8月、ミズーリ州の小都市ファーガソンで、黒人青年マイケル・ブラウンさん(当時18才)が白人警官に撃たれて死亡した事件で大規模暴動が起きて以来、米国内で最大の暴力事態だと、現地メディアが報じた。

事態が悪化すると、ラリー・ホーガン州知事は、同日午後8時30分(韓国時間28日午前9時30分)から市内に非常事態を宣言し、警官隊約1000人と州軍1500人を現地に送った。この日から1週間、夜間通行禁止令と休校令が発令された。また、米プロ野球ボルティモア・オリオールズのホームでの試合が中止になり、地下鉄の駅も閉鎖された。

ボルティモアには韓国人が約2000人暮らしている。ワシントンの韓国領事館は27日、「暴動現場付近にあった韓国人の5〜10の店舗が財産被害を受けたと伝えられたが、店を早く閉めて帰宅したため、人命被害はない」と明らかにした。

これに先立ち、同日、ボルティモア市のあるバプテスト教会では、グレイさんの死を悼み、葬儀が行われた。ボルティモア市内で警察官に捕まったグレイさんは、警察に連行される途中に負傷したが、治療を受けることができず、逮捕1週間後の今月19日、病院で死亡した。オバマ大統領はホワイトハウスの職員3人を葬儀に送って弔意を表したが、暴動を防げなかった。



zsh75@donga.com