ソウル市教育庁が、大学修学能力試験(修能=日本のセンター試験に相当)の途中、マナモードの携帯電話の振動音のため受験を邪魔されたと主張する受験生の主張を受け入れ、修能を監督した教師を処分する予定だ。3か月分の減給措置が有力だが、被害を受けた受験生は、「失われた1年についてまで責任を取るべきだ」と主張し、修能準備期間中の予備校受講料や教材費まで、市教育庁や該当教師が立て替えるべきだと主張しながら民事訴訟を準備している。修能監督責任のある市教育庁や監督教師が規定を違反したなら、どこまで責任を持つべきかを巡って議論を呼んでいる。
昨年の修能日だった11月13日。この日で4度目の修能を受けていたチェ某氏(21)は、3限の英語聴き取り評価の7番問題を解く途中、携帯電話の振動音を聞いた。当時、試験監督官だった教師のパク某氏が脱いだジャンパーから聞こえてきた音だ。その後パク氏は、ジャンパーを教卓の下に入れたが、振動は読解問題を解く時間まで、計5回、20秒ずつ続いた。チェ氏は、「そのため、問題解きが邪魔された」と、試験が終わった後、教師に抗議した。
これに対して、パク氏は「受験生の携帯電話だろう」と主張したが、チェ氏が試験本部に要請して同じ試験会場受験生の全てのカバンを金属探知機で検査すると、後になってようやく自分の携帯電話だと認めた。チェ氏は、「興奮したあまり、残りの試験まで駄目になった」と主張した。
修能が終わった後チェ氏は、「駄目にした人生に責任を持つべきだ」と主張し、パク氏は、「取るべき責任があれば取らせてもらう」と答えた。その後4日間、責任の取り方を巡って口論が繰り広げた。
パク氏は、「修能試験会場の責任者としての処罰は受ける」という立場を固めた。市教育庁と試験本部レベルの公式処分だけを認めたのだ。一方、チェ氏は、公式処分や謝罪はもちろんのこと、浪人のための予備校受講料や教材費、交通費などまで補償すべきだと聞き入れなかった。チェ氏が主張した補償規模は約3000万ウォン。
修能から4日後、チェ氏は受験生が多く集まるオンライン上のコミュニティに、飛び降り自殺をほのめかす書き込みを掲載し、その予定日だった11月30日には携帯電話の電源が切れていたため、警察が捜索に乗り出す騒ぎとなった。騒ぎの後もチェ氏は、市教育庁やパク氏が勤務している高校前で1人でデモをしながら処罰や補償対策をまとめるよう呼びかけた。
結局、市教育庁は先月27日、懲戒委員会を開き、該当教師に対して3ヵ月間の減給処分の決定を下した。最終決裁を控えている中、減収3ヵ月が確定しても、チェ氏は修能監督責任のある市教育庁やパク氏を相手に民事訴訟を起こして補償してもらうという立場だ。
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