
サッカー・アジアカップに参加している韓国代表には中東リーグで活躍している選手が6人いる。 鉠永哲(チョ・ヨンチョル)、韓国栄(ハン・グクヨン=以上カタールSC)、李明周(イ・ミョンジュ=アル・アイン)、李根鎬(イ・グンホ=アル・ジャイシュSC)、郭泰輝(クァク・テヒ=アル・ヒラル)、南泰煕(ナム・テヒ=レフウィヤ)の6人だ。公式大会に出場した歴代代表メンバーでは最多の中東組となる。
そこには理由がある。韓国代表が属するグループリーグA組にはオマーン、クウェートという中東2チームが入っている。韓国が決勝まで勝ち進むためには中東チームと、さらに3回対戦する可能性もある。中東サッカーは他のアジアサッカーとは多少異なる。
5年間、カタールリーグでプレーしている李正洙(イ・ジョンス=アルサード)は、「個々人の選手は俊足で技術も優れているが、一般的に組織力が弱く、一度乱れると手が出せなくなる。気短の選手が多く諦めが早い。だが、手段を選ばずに勝とうとする傾向も強いで、勝っている瞬間はわざと倒れて時間を潰そうとする『ベッドサッカー』をしてしまう」と指摘した。このため、中東勢に勝つためには中東サッカーに詳しい選手が必要なのだ。
しかし、オマーンとの初戦では中東組の中で鉠永哲だけが出場できた。KBS解説委員のハン・ジュンヒ氏は「選手個人のコンディションと故障の有無が影響を与えたところもあるが、オマーンを破るためのベスト11を起用した結果だ」と分析した。ウリ・シュティーリケ監督としては間違いなく初戦を取るために、孫興民(ソン・フンミン=レバークーゼン)などの欧州組6人を全員先発で起用せざるを得なかっただろうという見方だ。まだ、中東組が欧州組を越えるには十分でないからだ。
ところが13日午後4時、豪州のキャンベラスタジアムで行われるグループリーグ第2戦のクウェート戦では、より多くの中東組が起用されそうだ。まず、オマーン戦決勝ゴールの主役、鉠永哲と李青龍(イ・チョンヨン=ボルトン)、金昌洙(キム・チャンス=柏レイソル)は負傷で出場が困難と見られ、これら3人に取って代わるカードが必要だ。こうした状況の中、シュティーリケ監督は「11人では優勝はできない。23人を幅広く起用するだろう」と話した。
今のところ、李根鎬の出場が有力だ。李根鎬は国際Aマッチで決めた19ゴールのうち11ゴールを中東チームを相手に記録した「中東キラー」だ。アグレッシブなプレーが得意で、速い突破とドリブルが持ち味の李明周と南泰煕の先発起用も予想される。豪州に得失点差(豪州+3、韓国+1)でリードされている韓国は、クウェート戦で大量得点で勝利してこそ、豪州を抜いて組1位での8強入りを望められる。






