「２００メートルで１８秒台を」 ボルトが新年の目標語る

「次の世代でも達成が難しい記録を残したい」

世界最速の男、ウサイン・ボルト（２９＝ジャマイカ・写真）が２０１５年には自身が持っている１００メートルと２００メートルの世界記録を更新したいと抱負を語った。ボルトは今年８月に中国北京で開催される２０１５世界陸上選手権に出場する。

元日、ドイツのＤＰＡ通信が報じたところによると、ボルトは「世界記録は破るためにある。自分が保持している陸上の１００メートルと２００メートルの記録はもっと短縮できる」と話した。ボルトは、２００９年のベルリン世界選手権で男子１００メートルで９秒５８、２００メートルで１９秒１９の世界記録を達成した。とくに２００メートルでは史上初めて１８秒台まで更新したいと語った。ボルトは、「自分は、この壁を破る初めての選手になりたい。これは次の世代でも達成が困難な目標になるだろう」と話した。

一時は幅跳びにも関心を示したが、「幅跳びに出る場合、負傷のリスクがさらに高くなる。コーチと相談した結果、幅跳びには参加しないことにした」と話した。

２００８年の北京五輪と２０１２年のロンドン五輪で陸上男子１００メートルと２００メートルで２連覇を達成したボルトは、最近、国際五輪委員会（ＩＯＣ）が五輪種目を簡素化する計画を打ち出し、２００メートル走がなくなる可能性が報じられたことに不満を示した。専門家らは、ボルトの発言が２００メートルへの関心を呼び起こすためのものだと見ている。だが全盛期を過ぎたボルトの記録更新には楽観しない見方が多い。