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米国の「人権恥部」が露に、テロ容疑者へのCIA拷問報告書を公開

米国の「人権恥部」が露に、テロ容疑者へのCIA拷問報告書を公開

Posted December. 11, 2014 08:20,   

米中央情報局(CIA)が2001年の9・11テロの後、容疑者119人を拘束し、その多くに水責めなどの拷問だけでなく性的拷問などの野蛮で残酷な拷問を行った事実が、公式報告書を通じて初めて確認され、米政府の人権蹂躙の実態をめぐって国際的な波紋を呼んでいる。

しかも、CIAは拷問をしたにもかかわらず、テロの脅威を阻止する情報を十分に得られなかったほか、ホワイトハウスと議会に拘束者の数を偽って報告したことまで発覚した。米政府は、報告書の公開により、テロ集団と極端主義者の報復攻撃が続く可能性があると見て、海外公館や軍基地に警備強化措置を下した。

ダイアン・ファインスタイン上院情報委員長(民主党・カリフォルニア)は9日、ワシントンの議事堂で、「CIAの拘束および新聞プログラム調査報告書」を発表した。2012年に作成を始めた同報告書は、原本が約6800ページで、同日発表されたのは528枚の縮約本だ。報告書によると、CIAは、テロ組織アルカイダの作戦参謀で9・11のテロ主犯の1人であるハリド・シェイク・ムハンマドなど容疑者119人をアフガニスタン、タイ、ポーランドなどの秘密監獄に収監し、情報を得るために拷問した。このうち少なくとも39人には残酷な拷問を加えた。一部の容疑者には、後遺症による幻覚、偏狭性、睡眠障害など精神病の症状が見られた。